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「Javaライブラリを使うのが常に正解」だと勘違いしていないか?:Javaライブラリ選択時の7大ポイント【第3回】
Javaアプリケーションの開発では、必要な機能を得るためにライブラリの活用が視野に入る。ライブラリを使うべきか、自身で機能を実装すべきか、見極めるラインはどこにあるのか。
プログラミング言語および開発・実行環境「Java」の開発では、さまざまなライブラリ(プログラム部品群)を利用できる。プロジェクトの要件に合うライブラリを選ぶ7つのポイントのうち、本稿は4つ目を解説する。
考慮点4.そのライブラリは本当に必要か
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連載:Javaライブラリ選択時の7大ポイント
Javaアプリケーション開発のこつ
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開発者は必要な機能を自分で実装する労力と、誰かがすでに実装したライブラリを探す労力を比較するとよい。ライブラリの開発者が使う一般的な用語のルールを知っていれば、ライブラリの検索に時間はかからない。ただしドキュメントの記述通りに動くかどうか、ライセンスが自分の用途に合っているかどうかを自身で確認する必要はある。
概して開発者は、検索して見つけたライブラリを使い、後で機能以外の要件を満たすかどうかを評価する。これは適切な行動なのだろうか。ライブラリを探す前に、必要な機能を自分で実装するのが本当に難しいのかどうかを自問してみるとよい。
「tomorrow」という入力に対して、今日から1日後の日付を返すだけの機能が必要なら、「if」文を使えば済む。データをデータベースに書き込むだけなら、「Hibernate」「Spring Data」といったデータ操作用ライブラリを使うことが、使用までにかかる労力に見合ったメリットが得られるのかどうかを考えてほしい。
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