検索
特集/連載

プログラミングを極めたい人こそ「HTML」を学ぶべき理由HTMLは何者か【第4回】

「HTML」はプログラミング言語ではなくマークアップ言語だ。それでもプログラミング初心者にとって、HTMLを学ぶことには意味があると専門家は強調する。その理由とは。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 「HTML」はマークアップ言語であり、プログラミング言語ではない。だとしてもHTMLが、プログラマーを目指す人にとって最初に学ぶべきコンピュータ言語であることは事実だ。

だからプログラマーこそ「HTML」を学ぶべし

 初心者であっても、HTMLのソースコードを作成するハードルは高くない。Webブラウザとテキストエディタだけあれば作成できる。「Java」「Python」といったプログラミング言語のように、ソースコードをコンピュータが解釈できる形に変換する「コンパイラ」や「インタープリタ」をインストールする必要はない。フィードバックを即座に得ることも可能だ。正しく記述できたかどうかの結果をWebブラウザですぐに確認できる。

 HTMLの習得を通じて学べる以下の要素は、開発者がその後に経験することになるプログラミングキャリアに役立つと考えられる。

  • Webページ開発におけるHTMLの役割
  • ソースコードがプログラムに変換される仕組み
  • プログラムの構造の重要性
  • ソースコードのデバッグ方法
  • 開発したプログラムが正しく動く満足感

 HTMLからコーディングを始めた開発者には、JavaやPythonなどのプログラミング言語を学ぶ上での基礎が備わると、ボストン出身のシニアソフトウェアエンジニアであるネッド・バチェルダー氏は考える。コンピュータは単純なので、人が間違った指示を与えると、その指示に従って動作する。「初心者はHTMLを通じてプログラミング言語の学習方法を学び、厳密な表記法に慣れることができる」とバチェルダー氏は言う。

HTMLとCSSエンジニアのキャリアパス

 私の見立てでは、HTMLとCSSのスキルを備えたフリーランスのWebエンジニアなら、Webサイトの構築で1000ドル、Webサイトのメンテナンスで月額1000ドルを稼ぐことができる。これはクライアントを10件抱えれば、年間12万ドル以上を稼ぐことができる計算だ。優れたWebエンジニアであれば、さらに労力を費やすことで、その稼ぎを増やすこともできる。

 HTMLによるWebサイトの開発やデザインへの情熱は、HTMLがプログラミング言語かどうかという議論の結果でそがれるものではない。プログラミング言語かどうかはラベルにすぎない。

TechTarget発 エンジニア虎の巻

米国TechTargetの豊富な記事の中から、開発のノウハウや技術知識など、ITエンジニアの問題解決に役立つ情報を厳選してお届けします。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る