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COBOLをできるだけ楽にやめるための「2つの方法」とは?COBOLのモダナイゼーションテクニック【第6回】

COBOLプログラムのモダナイゼーションは人手と時間を要する。効率的、効果的にモダナイゼーションを進めるための、2つの普遍的なアプローチを解説する。

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 プログラミング言語「COBOL」のレガシープログラムをモダナイゼーション(最新化)する方法は、さまざまだ。市場には作業の一部を自動で実行するツールもある。自動化ツールを導入するかどうかにかかわらず適用できる方法を使えば、COBOLプログラムのモダナイゼーションが楽になる可能性がある。どのような方法なのか。

方法1.モジュール式アプローチ

 レガシープログラムが機能ごとにモジュールとして分割されている場合、一部のモジュールをモダナイゼーションし、API(アプリケーションプログラミングインタフェース)を介して古いモジュールと新しいモジュールを連携させる選択肢がある。「この方法を使えば、モダナイゼーションの進行中であっても、プログラムを稼働させ続けることが可能だ」。調査会社Intellyxの創設者兼プレジデントであるジェイソン・ブルームバーグ氏はそう述べる。

 こうした「モジュール式アプローチ」に適している例が、保険金請求処理プログラムだ。保険金請求処理プログラムは

  • 請求処理
  • 精算
  • 保険の引き受け

といった複数の機能を備える。「モジュール式アプローチを使うことで、これらの機能を個別かつ一度にモダナイゼーションできる」とブルームバーグ氏は話す。

方法2.段階的アプローチ

 モダナイゼーションツールベンダーEvolveWareのCEOであるミテン・マルファティア氏は、別の方法を提案する。それが「段階的アプローチ」だ。これは単体でモダナイゼーションを完遂するための方法というよりも、モダナイゼーションの足掛かりとして使用するものだという。具体的には、まずプログラムを小さなモジュールに分割して、現状を把握する。その上でモダナイゼーションの方向性を決め、プログラムを実装するという流れだ。

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