Tiger Technologyが「医療業界のクラウドデータ保管」を重視する理由:医用画像の長期保管を考える【後編】
Tiger Technologyはストレージ階層化やデータ保護などに利用できるソフトウェアやストレージ製品を提供するベンダーだ。同社が医療業界に焦点を当ててビジネスを強化する理由とは。
Tiger Technologyが取り扱うのは、ファイルシステム関連の機能を軸とするソフトウェアやストレージ製品だ。同社はストレージ階層化サービス「Tiger Bridge」を医療業界に、特に医用画像を扱う診療科に向けて普及させようとしている。同社はなぜ、医療業界の課題解決を重視しているのか。
クラウドへのデータ移行が難しい業界
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連載:医用画像の長期保管を考える
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ブルガリアに本社を置くTiger Technologyは、同社の公式Webサイトによれば2003年に設立した。医療業界だけでなく、メディアやエンターテインメント企業向け、監視カメラのビデオマネジメントシステム向け、中小企業向けなど、幅広い業種に特化した製品やサービスを提供している。大規模な導入事例の中には、政府機関や国際的な映像制作スタジオなどがある。
Tiger TechnologyのCEOアレクサンドル・レフテロフ氏によれば、同社は「クラウドサービスへの移行が容易ではないシステムやデータを持つ業種」の課題解決を重視している。クラウドストレージの利用がコストの節約になる可能性があると分かっていても、業務の特性上、クラウドストレージへのデータ移行が難しい業界は存在する。「当社は業界が抱える障害を取り除き、誰もが『データアクセスの速度とシンプルさ』という利点を享受できるようにしたい」(レフテロフ氏)
だがTiger Technologyの製品やサービスには欠点が1つある。それはOS「Windows」でしか機能しないことだ。実際、同社は「『Linux』や『macOS』で利用できないのか」という質問を受けることがあるという。レフテロフ氏は「解決に向けて取り組んでいるところだ」と説明する。
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