XSS(cross-site scripting:クロスサイトスクリプティング)Keywords

2007年10月15日 17時27分 公開
[TechTarget]

 XSS(cross-site scripting:クロスサイトスクリプティング)とは、信頼できるWebサイトを指しているように見えるリンクに、悪意あるスクリプトコードを挿入することで行われるセキュリティ攻撃である。エンドユーザーがこのリンクをクリックすると、挿入されているコードがこのユーザーのWebリクエストの一部として、リンク先のサイトに送信される。このサイトはリクエストに応じてユーザーのブラウザにコンテンツを返すが、その中にはリクエストに含まれていたコードがそのまま混入している。このコードがユーザーのコンピュータで実行され、コンピュータ内の情報を攻撃者に勝手に送信するなどの不正な処理を行う。

 ユーザーの入力データを含むエラーメッセージを動的に返すWebフォームは、フォームやページの動作を制御するHTMLを、攻撃者が改変できるようにしてしまう場合がある。攻撃者は、フォーラムの投稿内のリンクやスパムメッセージ内のリンクにコードを挿入するなど、さまざまな方法でこの不正を行う。電子メールスプーフィングにより、信頼できる送信者になりすます場合もある。

 SQLインジェクションなどのほかのWebベースの攻撃と同様に、クロスサイトスクリプティングが可能になるのは、アプリケーションのセキュリティの不備が最大の原因だ。ページを動的に生成するWebサーバアプリケーションは、ユーザーの入力を検証して適切にエンコードされたページだけを生成するようになっていない場合、クロスサイトスクリプティング攻撃を受ける恐れがある。クロスサイトスクリプティングを可能にするこの脆弱性は、XSSホールと呼ばれることもある。

 当然のことながら、専門家はクロスサイトスクリプティング対策として、Webアプリケーションに適切なセキュリティメカニズムを実装し、サーバで入力を検証することを勧めている。

ITmedia マーケティング新着記事

news079.jpg

狙うは「銀髪経済」 中国でアクティブシニア事業を展開する企業とマイクロアドが合弁会社を設立
マイクロアドは中国の上海東犁と合弁会社を設立。中国ビジネスの拡大を狙う日本企業のプ...

news068.jpg

社会人1年目と2年目の意識調査2024 「出世したいと思わない」社会人1年生は44%、2年生は53%
ソニー生命保険が毎年実施している「社会人1年目と2年目の意識調査」の2024年版の結果です。

news202.jpg

KARTEに欲しい機能をAIの支援の下で開発 プレイドが「KARTE Craft」の一般提供を開始
サーバレスでKARTEに欲しい機能を、AIの支援の下で開発できる。