「現場のExcel」から国際標準へ

法務と開発者で「言葉が通じない」問題 トヨタやソニーが語るOSS管理の真実

ソフトウェアのサプライチェーンが複雑化する中、OSSのライセンス管理は企業の急務だ。国内大手5社の担当者が、OSS管理の国際標準「OpenChain」を活用した業界横断の取り組みと解決策を語った。

 現代のシステム開発において、OSS(オープンソースソフトウェア)の活用は不可欠だ。ソフトウェアの規模が急速に拡大する中では、複雑なソフトウェアのサプライチェーンを通じたOSSの利用実態をどう把握し、ライセンス違反や脆弱(ぜいじゃく)性のリスクにどう備えるべきか、開発現場は頭を悩ませている。

 「適切な管理が必要なのは理解しているが、法務に相談しても技術用語が通じず、現場のエンジニアには法律の条文が難解過ぎる」「自社だけの閉じた管理プロセスには限界がある」――。こうした課題に向き合ってきた担当者が、「Open Source Summit Japan 2025」のパネルディスカッションに集結した。

 セッションには、トヨタ自動車、日立ソリューションズ、ソシオネクスト、本田技研工業、ソニーグループの5社からOSS推進を担う担当者が参加。オープンソース推進団体The Linux Foundation傘下のプロジェクト「OpenChain」での活動を通じ、いかに業界横断で課題を克服してきたのか、その実際の試行錯誤と解決策が明かされた。

 現場のエンジニアと法務部門の認識のギャップをどのように埋め、サプライチェーン全体へ管理プロセスを広げるのか。

国際標準はExcelから始まった

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