“ひとり情シス”を救うRAG活用術【第3回】

【漫画付き】ひとり情シス協会が明かす、RAG導入でしくじる企業「2つの共通点」

自社のAI活用を促進するために、RAGを入れたものの、期待した通りの成果を得られない場合がある。ひとり情シス協会の清水 博氏は、RAGの導入につまずく企業に共通する問題を、2つのポイントから解説する。

著者:清水 博

一般社団法人 ひとり情シス協会事務局

横河・ヒューレット・パッカード入社後、本社米国HP出向、アジア太平洋本部マーケティングダイレクター。日本法人マーケティング責任者。デル・テクノロジーズ上席執行役員全社マーケティング統括、中堅企業向けでビジネス倍増、世界トップ部門として表彰。早稲田大学、オクラホマ市大学院 MBA(経営学修士)、日本心理学会シチズン・サイコロジスト奨励賞認定心理士。日本能率協会経営マスター。近著に『AIしくじりひとり情シス』

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 この漫画のやり取りは、RAG(検索拡張生成)を導入したある企業プロジェクトで発生した問題を例示したものです。

 第2回「“ひとり情シス”を救うRAG活用術」では、RAG導入でつまずく企業に業種・規模を超えて共通する「しくじりの特徴」をお伝えしました。第3回では、RAG導入後の運用で企業が陥りやすい問題を取り上げます。焦点となるのは、「自社の業務規律の放棄」と「責任・運用設計の欠如」という2つの側面です。解説は、「一般社団法人ひとり情シス協会」(以下、ひとり情シス協会)事務局長、清水 博氏です。

 ひとり情シス協会は2026年4月、ネオスの協賛を受けて「AIしくじりひとり情シス 中堅中小企業生成AI(RAG)プロジェクト中間報告」(以下、AIしくじりひとり情シス)を出版しました。同報告は、生成AI運用で“しくじり”を経験した食品製造・販売、卸売業、製造業、医療・介護事業、建築業の5業種の企業事例をまとめたものです。今回取り上げるのも、同報告に収録された事例の1つです。

「RAGへの丸投げ」で失敗を避けるには

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