内容もコストもさまざま
「脅威インテリジェンスサービス」とは何か? 基礎から学び直す(2/2 ページ)
脅威インテリジェンスサービスの特性
これまで脅威インテリジェンスの目的とメリットについて整理してきた。次は脅威インテリジェンスサービスで提供される最も一般的な機能を紹介する。
データフィード
脅威インテリジェンスサービスでは、例えば以下のような各種データフィードが利用できる。脅威インテリジェンスのフィードは、各ベンダーのグローバルデータベースやオープンソースのデータ、業界団体からのデータなどを基にしており、データプールの幅広さや内容の濃さが重要になる。
- IPアドレス
- 悪意のあるドメイン/URL
- フィッシング詐欺で利用されるURL
- マルウェアのハッシュ値
警告とレポート
ほとんどの脅威インテリジェンスサービスは、リアルタイムの警告に加え、毎日や週単位、四半期単位の脅威レポートを提供する。このレポートには、特定の種類のマルウェアや新たに発生した脅威、こうした脅威につながる攻撃者の動機に関する情報などを含む。データフィードの情報管理には、セキュリティアナリストやITセキュリティスタッフが必要になる。
データはベンダー固有の装置(一般的には、フィードを提供するのと同じベンダーの装置)に直接組み込むか、さまざまなセキュリティ管理製品/サービスで使用できるファイルとして提供される。ファイル形式はXMLやCSV、JSONといった一般的な形式、または脅威インテリジェンスに関する国際標準形式のSTIX形式などだ。データフィードに含まれる情報の内容によっては、スタッフがベンダーから専門的なトレーニングを受けなければならないこともある。
ベンダーによっては、企業のセキュリティ対策に付随する管理上の負担のほとんどを肩代わりするマネージドセキュリティサービスを提供している。こうしたマネージドセキュリティサービスの中には、脅威インテリジェンスレポートの作成や企業資産の24時間監視、専門家による脅威対策/インシデント対応などを含むものもある。
脅威インテリジェンスサービスのコストは、サービスの種類と同様にさまざまだ。データフィードだけで月額数千ドル掛かる可能性があり、派生コストとして技術者とアナリストを配置した24時間体制のセキュリティ制御センターの維持コストがある。ちなみにマネージドセキュリティサービスの費用は、通常1カ月当たり数万ドル掛かる。そのため大規模な環境では、年間コストが優に数十万~数百万ドルに及ぶ。他のサービスと同じく、一番安いサービスでは、ユーザー企業側で必要になる人手と労力が多くなる。
このように脅威インテリジェンスサービスは、サービスごとに大きく異なる。そのため脅威インテリジェンスサービスを選択する際は、どのように脅威インテリジェンスを使用するかという自社のニーズを把握し、サービスを適切に利用することが重要になる。
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