Box、Dropbox、kiteworksなど
ビジネス向けファイル同期・共有ツール11製品を徹底比較(前編)(1/2 ページ)
企業向けファイル同期・共有(EFSS)製品は、従業員間のファイル共有、共同作業、ファイル編集を支援し、ワークフローを円滑にする。モバイルニーズに対応した11個のEFSS製品を紹介する。
企業向けファイル同期/共有(EFSS)市場には、有名なベンダーや成長中のベンダーが多数ひしめき合っている。各社のEFSS製品が提供する機能には、全社に共通するものもあれば、独自のものもある。自社に最適な製品を選ぶためには、個々の企業が、EFSS導入のメリットを最大限に引き出すために必要な機能や準備事項を洗い出すべきだ。
適切なEFSS製品を選べば、企業はクラウドを通して洗練された機能やワークフローを実装し、投資を上回るメリットを得られる。本稿では、現在入手可能なEFSSの中から11製品を紹介する。米TechTarget編集部は、市場シェア上位を占める製品を幅広く調査し、各企業のニーズを最も効率的に満たす製品を厳選した。
Accellion「kiteworks」
EFSSベンダーAccellionによる「kiteworks」は、厳しいコンプライアンス要件を持つ、中規模から大規模企業向けの製品だ。同製品は、高度な可視性や制御機能によってコンプライアンスを維持しつつ、社内のアプリケーションやコンテンツを活用し、従業員と社外ユーザーとの安全なコラボレーションを実現する。同製品の機能は、電子メール向けセキュリティ、コンテンツ共有、共同編集、バージョン管理、コメント機能、タスク割り当て機能など。kiteworksのモバイルアプリは、Microsoftの「Office 365」と統合可能で、「OpenText」「EMC Documentum」「Box」などの他社によるオフィスアプリケーションに保存されたエンタープライズコンテンツのアップロード/ダウンロードに際し、ウイルス対策スキャンやデータ損失防止(DLP)スキャンを実行できる。kiteworksの仮想アプライアンスは、メタデータやストレージに加え、エンタープライズコンテンツ管理(ECM)システムへの接続を管理可能だ。導入対象は、オンプレミス型システム、IaaS(Infrastructure as a Service)、プライベートクラウド型のSaaS(Software as a Service)など多様。ユーザー認証は、LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)やシングルサインオン(SSO)などに対応する。kiteworksのAPIを使えば、他社のCRM(顧客関係管理)ツールやERP(経営資源計画)ツールとの連携も可能だ。
同製品の料金システムはプラン制。Accellionは公式サイト上で、「Business」「Enterprise」「Enterprise Connect」の3プランを公開する。料金はBusinessプランが1ユーザー当たり月額15ドル。機能制限なしの30日間の無料トライアルも利用できる。
BlackBerry「BlackBerry Workspaces」
モバイル業界の老舗企業BlackBerryの「BlackBerry Workspaces」(旧「WatchDox」)は、同社の「BlackBerry OS」の他、「iOS」「Android」「Windows」「macOS」上で使える。ユーザーはモバイルデバイスやPCから機密ファイルへのアクセスや編集、共有、管理が可能だ。同製品の搭載するデジタル著作権管理(DRM)機能は、コンテンツごとのアクセス権の設定や、ファイルアクセスの追跡と無効化、アクセス権の有効期限の設定などを可能にする。
BlackBerry Workspacesは、オンプレミス型システムやクラウドに導入可能で、コンテンツリポジトリやDLP、モバイルデバイス管理(MDM)などの機能にも統合できる。標準プランの料金は1ユーザー当たり月額15ドル。同社は、企業向けプランの見積もりも個別に受け付けている。
Box「Box」
クラウドストレージ企業Boxによる同名製品は、単なるEFSS製品の枠を超え、クラウドコンテンツ管理(CCM)という位置付けで市場に進出した。現在、全世界で7万4000社以上、Fortune誌の選ぶ米国売り上げランキング上位500社のうち64%が同製品を利用している。Boxの狙いは、セキュリティや企業ルールに合わせた情報管理、eディスカバリ(電子情報開示)などの機能を備えたコンテンツ管理や、2000種近くのアプリケーションとの連携を通じて、必要なコンテンツをいつでも簡単に取り出せるようにすることだ。Boxは、ユーザーの生産性向上や協業の円滑化、ビジネス部門やIT部門の近代化、クラウドへの移行など、さまざまなニーズに取り組む。同製品は、中堅・中小企業(SMB)から大規模企業、多国籍企業まで幅広い顧客を持ち、「Windows」「macOS」「iOS」「Android」「Chrome OS」などのOS上で使える。
同製品は、ベンダーからの直販に加え、チャネルパートナー企業やシステムインテグレーションパートナー企業を通じて購入できる。同製品の利用プランは、「Starter」「Business」「Business Plus」「Enterprise」から成り、料金は1ユーザー当たり月額5ドルから。2週間の無料トライアルも利用可能だ。
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