NEWS
ウイングアークと日本オプロが提携、帳票SaaSビジネスの活性化へ
帳票SaaSビジネスを強化するため、帳票ベンダーの大手2社が業務提携した。オープンスタンダードな帳票運用環境を提供していくための第一歩だという。
ウイングアーク テクノロジーズは4月15日、日本オプロと業務提携し、SaaS(Software as a Service)市場で統一帳票出力プラットフォームを提供していくと発表した。そのための第一弾として、外部アプリケーションやほかのシステムからデータを呼び出すための帳票の統一インタフェース「ChohyoML」を共同開発していくという。
「ChohyoML」は、XMLで記載された帳票フォームデータにも対応可能な帳票インタフェースの統一規格。ChohyoMLに準拠することで、ベンダーを問わず、あらゆる帳票ソリューションとの連携が可能になる。国内帳票運用パッケージ市場において出荷金額ベースで50%以上のシェア(2005~2006年度実績)を占め、大量印刷や複雑な専用帳票に力を入れてきたウイングアーク テクノロジーズと、特に中小企業を対象に、少量印刷や汎用帳票の作成を中心として海外展開を図ってきた日本オプロ、両社の得意分野を生かすことで帳票分野全体をカバーできるとしている。
ウイングアーク テクノロジーズ 代表取締役社長、内野弘幸氏は「帳票マーケットはまだまだ拡大していく余地がある。われわれ2社が提携することで安心・安全な統一インタフェースを提供するだけでなく、海外展開を視野にまず中国への進出に力を入れていきたい」と述べた。日本オプロ 代表取締役社長、里見一典氏も「お互いの得意分野で補完し合うことで、帳票SaaS市場の一層の活性化を図ることができるだろう。ゆくゆくは欧米への進出も考えている」と話し、海外進出への意欲を語った。
一方、ウイングアーク テクノロジーズでは、帳票SaaSをさらに推進していくための計画も立てているという。ウイングアーク テクノロジーズ 事業統括本部 SaaS推進室室長 岩本幸男氏は、「オープンスタンダードな帳票運用環境を提供するために、今後は帳票SaaSのマッシュアップ(サービス連携)にますます力を入れ、各分野のベンダーやアプリケーションとの連携を図っていく」と述べ、セールスフォース・ドットコムやネットスイートといったSaaSを先導するベンダーとの連携や、サイボウズ、Lotus Notes/DominoといったグループウェアやSugarCRMとのB2E連携を発表した。帳票SaaSでの統一帳票出力プラットフォームを提供していくための一環だという。
2008年度の製品リリース計画も発表
なお当日は、ウイングアーク テクノロジーズの2008年度製品リリース計画も発表された。5月までにはマイクロソフトのERP製品「Microsoft Dynamics AX」に適合した帳票運用ソリューション「SVF for Microsoft Dynamics AX」と、開発者向けのWeb入力画面開発ツール「StraForm-X」の機能強化版をリリース。6~8月には、帳票運用の統合および一元管理を実現する基幹帳票運用ソリューション「Report Director Enterprise(RDE)次期Ver.8」や既存のシステムと連携して帳票システムを構築する帳票基盤ソリューション「SVF Connect Suite 次期Ver.8」を発表する予定だ。さらに、2008年第3四半期には、Windows、UNIX、Linuxを帳票サーバにできるモジュール「SVF Java Print 次期Ver.8」をリリースし、第4四半期には.NET Frameworkで作成したアプリケーションから帳票運用を実現する帳票出力モジュール「SVF for .NET 次期Ver.8」とそのインタフェースとなる「UC(Universal Connect) .NET版(仮称)次期Ver.8」を出荷する予定となっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
市場調査・トレンド
[コパード株式会社] 約9割が負担を実感 Salesforceのテスト業務に関する実態調査で見えた課題とは -
市場調査・トレンド
[コパード株式会社] 「Salesforce」開発・運用におけるAI活用実態調査レポート -
事例
[テクバン株式会社] 1画面でITサービスデスク業務が完結 太陽ホールディングスに学ぶデバイス管理 -
製品資料
[デジタルサーカス株式会社] ライセンス無料 Drupalベースの「多言語ECサイト開発用パッケージ」の実力は? -
製品資料
[デジタルサーカス株式会社] 日本発グローバル企業用Drupal「Risley(リズリー)」の実力とは?
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
半数がブルーカラー転向を視野に? ベテランエンジニアを追い込む“54歳の壁”
-
2
法務と開発者で「言葉が通じない」問題 トヨタやソニーが語るOSS管理の真実
-
3
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
4
「レガシーシステム・老朽化システムの運用課題と刷新」に関するアンケート
-
5
脱VMwareか、継続か? 仮想化ソフト主要6製品の運用管理と統制機能を徹底比較
-
6
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
7
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
8
1回で分かる:仮想マシンを丸ごとバックアップする「VADP」の仕組み
-
9
セキュリティは「情シス任せ」が過半数 漏えい発生時やSCS評価制度の課題は?
-
10
データセンター事業者が「脱VMware」をした“例のライセンス問題”じゃない理由
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
2
システムの保守がモダン化を阻む? 「変えない判断」から脱却する方法とは
-
3
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
4
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
5
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
6
プログラミング不要で誰でも実現できる、ネットワーク運用管理の自動化とは
-
7
東大教授と考える、AI時代の「データ主権」「信頼性」「ガバナンス」の在り方
-
8
Linux初心者でも知らないとまずい「RHEL」「SLES」の違いとは?
-
9
最速72分でデータが流出? 最新の脅威トレンドや侵入手法から分かった防衛策
-
10
生成AIの活用を阻む「5つの壁」とは? AIネイティブ組織へ変革を遂げる方法
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー