NEWS
NECら、基幹系を中核に中堅・中小企業向けSaaSソリューションを強化
NECらは、基幹系サービスを中心とした中堅・中小企業向けSaaSソリューションを強化する。2010年度上期中に50種のSaaSアプリケーションを提供する予定。
NECとNECネクサソリューションズは2月15日、中堅・中小企業向けSaaS(Software as a Service)ソリューション事業を強化すると発表した。第1弾として、同社の基幹系サービス「EXPLANNER for SaaS」を中核にフロントオフィス業務から基幹・周辺業務まで強化・体系化し、2010年上期中にSaaSアプリケーションの数を現在の15種から50種に拡大する。
EXPLANNER for SaaSでは、従来の販売・生産・会計・人事・給与などのアプリケーションに加え、差異化領域に「物流」、新メニューに「ワークフロー」を追加する。「メール」「ポータル」などのフロントオフィスシステム、「建設業」や「ホテル」など業種特化システムも強化する。さらに、シンクライアントや給与計算・人事情報メンテナンス・コールセンターなどのBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)分野もメニューに含め、中堅・中小企業の情報システム部門が担うシステム領域を網羅し、「国内ナンバーワンの品ぞろえを目指す」(NEC 執行役員 龍野康次郎氏)。
同社は、中堅・中小企業のITインフラをホスティング領域を含めフルサービスモデルで提供することで、顧客はITインフラの運用コストを削減でき、IT戦略領域に注力できるとメリットを強調している。龍野氏は「日本企業の海外事業比率が高まり、中堅・中小企業も海外事業への進出や拡大に取り組むところが増えている。そんな中、企業のITコスト全体の8割はITインフラの運用に投じられているのが現状だ。中堅・中小企業がより事業と直結したIT戦略・企画立案に注力できるよう、運用の部分は外部に委託した方が企業価値が高まる」と同サービスの意義を語る。また、龍野氏によると「自社導入に比べ導入期間は30~50%短縮、導入コストは30~50%削減できる」という。
中小企業向けの販売・サポートはパートナー企業が行う。NECとNECネクサソリューションズは、パートナー企業との連携を強化するために、パートナー支援プログラム「NEC SaaSパートナープログラム」を新設した。NECとNECネクサソリューションズの連携で、200人規模の開発・拡販支援体制を確立する。サービス基盤の企画、構築、契約、運用といった「サービス開発・運用支援プログラム」と、実証デモ・セミナー、ツールに関する教育、ヘルプデスク、コールセンターといった「営業支援プログラム」を実施することでパートナー企業を支援する。
また、パートナー企業が自社のアプリケーションを迅速にSaaS化するために、「中堅・中小企業向けサービス基盤」を提供する。パートナー企業がこのサービス基盤でアプリケーションを稼働させる際、NECとNECネクサソリューションズが動作検証などを行う。同サービス基盤は、ほかのサービス基盤上のSaaSアプリケーションとの連携も可能。
パートナー企業の数について、NECネクサソリューションズ代表取締役 執行役員 社長森川年一氏は「現在の370社から、2012年度には400社に増やす」と述べる。このほか、企業向けクラウドを体験できる施設「NECクラウドプラザ」を、現在のNEC本社1階に加え名古屋・大阪にも設置。クラウドプラザの端末から国内外のデータセンターにアクセスが可能になる。
同SaaS型ソリューションにおける2012年度までのサービス契約社数目標は、中堅企業が2300社、中小企業が3万3000社。2012年度までの売り上げ目標は、中堅・中小企業合わせて約200億円。なお、同社の定義による中堅企業とは50億~500億円未満、中小企業とは50億円以下の企業を指す。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
技術文書・技術解説
[Jamf Japan 合同会社] MDMだけでモバイルセキュリティは十分? 不足する対策を16項目でチェック -
事例
[Wrike Japan 株式会社] 世界的な家電メーカーが実践する「クリエイティブプロセス効率化」の方法とは? -
事例
[Wrike Japan 株式会社] 世界的テクノロジー企業に学ぶ、プロセス標準化とプロジェクト納品自動化の秘訣 -
事例
[Wrike Japan 株式会社] ソニー・ピクチャーズ テレビジョンに学ぶ、次世代サービスデリバリーのヒント -
事例
[Wrike Japan 株式会社] ソミック石川に学ぶ、ICT浸透後に直面した「工数管理」の課題と解決策
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
脱VMwareの前提が崩れる BroadcomのVDDK公開停止で確認すべき点
-
2
AI全部入り「Microsoft 365 E7」に企業が二の足を踏む訳 移行意向はわずか4%
-
3
「Microsoft 365」が乗っ取られる 跡形もなくMFAを破る手口
-
4
膨らむAIコストに歯止め GitHubのマルチモデルルーターは何が違うのか
-
5
エンジニアが選考を辞退する本当の理由 7割が隠す“面接の違和感”とは
-
6
HDDではもう限界? AIのGPU待機時間を解消する「大容量SSD」の条件
-
7
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
8
「Microsoft一択」で本当にいいのか 知らぬ間にライセンス費用が膨らむ真相
-
9
Oracle巨大ITプロジェクトはなぜつまずいたのか 8年で導入1割、追加で170億ドル
-
10
Anthropicが明かす AIは入力データを「どこまで覚えているのか」
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
生成AIのハルシネーションを防止 回答精度を高めるセマンティックレイヤーとは
-
2
5回聞くだけじゃ足りない? トヨタ式「なぜなぜ分析」の正しい実践方法
-
3
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
4
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
5
「脱Excel」か「Excel快適化」か? 現場にやさしい業務改善の進め方
-
6
マンガで解説:「ゼロトラスト」「SASE」の必要性とメリット
-
7
5分で分かる「セキュア大容量ファイル転送サービス」の機能とメリット
-
8
情報セキュリティ対策早分かりガイド:25の自社診断で弱点と解決策を理解
-
9
国税庁の次世代基幹システム「KSK2」稼働開始に向けて、対応すべき変更点とは?
-
10
AIが「わざわざ使うツール」になっていない? 業務で自然に使う導線にする秘訣
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー