バックアップ/リカバリ環境に関する読者調査リポート
仮想環境の対策に不安、読者調査が示すバックアップ環境の現状
TechTargetジャパンが実施したバックアップ/リカバリ環境に関する調査では、仮想環境が普及している中でも、物理環境のバックアップ手法に依存している企業が多いことが分かった。
TechTargetジャパンは2013年6月24日から7月15日まで、読者会員を対象に「バックアップ/リカバリ環境に関する読者調査」を実施した。調査結果からバックアップ/リカバリシステムの導入・検討状況、選定ポイント、現在抱える課題などが明らかになった。本稿では、その一部を紹介する(全ての結果を記載したリポートは、文末のリンクから会員限定でダウンロード可能)。
調査概要
目的:企業のバックアップ/リストア環境の状況を確認するため
方法:Webによるアンケート
調査対象:TechTargetジャパン会員
調査期間:2013年6月24日(月)~7月15日(火)
総回答数:132件
※回答の比率(%)は小数点第1位を四捨五入し表示しているため、比率の合計が100.0%にならない場合があります。
バックアップ/リカバリ環境の導入が全体の69.8%
バックアップ/リカバリ環境の構築状況を聞いたところ、全体の63.6%が「バックアップ/リカバリ環境」を構築済みと回答。「導入検討中」「導入していない」が12.9%となった。
また、「構築を検討中」「構築していない」の回答者に対して、今まで構築しなかった理由を聞いたところ、具体的な理由としては「導入コストが高い」(50.0%)が半数を占め、「設定や運用管理が難しい」「費用対効果が見えにくい」(同率 37.5%)などが上位に挙げられた。限られたIT予算しかない企業の場合、バックアップ/リカバリ環境に対する投資優先順位は高くないといわれており、そうした傾向が回答結果にも現れているようだ。
仮想環境におけるバックアップ/リカバリの課題とは?
サーバ仮想化の普及に伴い、仮想環境をバックアップ/リカバリ対象にする企業が増えている。バックアップ/リカバリ対象となるシステム環境を聞いたところ、「物理/仮想環境の両方でバックアップを実施している」のは、全体の38.6%だった。「物理環境のみ」が56.6%、「仮想環境のみ」が4.8%であった。
バックアップ/リカバリ機能を実現する方法を聞いたところ、「一般的な(物理環境用)バックアップソフトツール」(67.1%)が最も多く、「一般的な(物理環境用)バックアップ装置」(46.8%)と続いた。一方、「物理/仮想両方に対応するバックアップソフトツール」(19.0%)、「仮想環境向けバックアップソフトツール」(13.9%)など、仮想環境向け製品の導入は必ずしも高くなく、物理環境用の手法に依存していることが分かった。
仮想環境におけるバックアップの課題を尋ねると、「バックアップに時間がかかる」(56.3%)、「物理/仮想環境で個別に管理しなければならない」(25.0%)、「リストアに時間がかかる」(25.0%)などが挙げられ、処理性能や運用管理に手間がかかる点などが課題になっていることが分かった。
選定では「バックアップ処理時間」を重視
現在導入している製品の満足度については、「とても満足している」「満足している」を合わせると全体の60.8%、「どちらかというと不満がある」「不満がある」は合わせても5.1%という結果になった。
満足している理由は「バックアップ性能」が半数(50.0%)、「システムの安定性」(47.9%)、「導入のしやすさ」(41.7%)、「リストア性能」(39.6%)などが挙げられた。
バックアップ/リカバリ環境で特に重要視するポイントを聞いたところ、「バックアップ処理時間」(67.6%)が最も多く、「運用のしやすさ」(65.7%)、「システムの安定性・可用性」(54.6%)、「費用対効果」(53.7%)などが上位になった。前述の仮想環境における課題を含めて、特にバックアップ/リカバリ環境では処理性能が注目されていることがうかがえる。
今回の調査では、「バックアップ/リカバリ環境のストレージ構成」「バックアップ/リカバリ環境を構築することになった目的やきっかけ」に関するアンケートも実施した。その詳細な結果は、以下からダウンロードできる(TechTargetジャパン会員限定)。本稿では紹介しきれなかったさまざまなアンケート結果とともにアンケート回答者の詳細な属性も紹介されている。ぜひ参照されたい。
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