圧倒的な美しさと、評価が別れる使い勝手
徹底レビュー:「新しいMacBook」は「Air」を超える? 気になる点を辛口評価
米Appleは、4月に「新しいMacBook」を発売した。12インチのRetinaディスプレーやUSB Type-C、新型キーボードといろいろな面で変更を行っている。使い勝手はどうなのか徹底レビューする。
ライフスタイルにこだわる人たちから、世界各国の大学生、新興企業で働く若い起業家まで、米Appleの「MacBook Air」は世界中の多くの人たちに広く支持されている。AppleがMacBook Airシリーズを主力の「新しいMacBook」ラインに統合するのは時間の問題だった。12インチのRetinaディスプレーを搭載する新しいMacBookは、11インチと13インチのMacBook Airのちょうど中間に位置する画期的なデザインのマシンとなっている。
今はまだAppleのWebサイトでもMacBook Airは普通に販売されている。だが、業界専門家の多くは、Appleの天才的なマーケティング担当者が近い将来Airシリーズを打ち切り、われわれユーザーに与えられる選択肢は新しいMacBookと「MacBook Pro」だけになると考えている。
問題は、新しいMacBookが薄型軽量化し、多機能な「USB Type-C」ポートが1基搭載されるだけとなった今、未来は明るいのだろうかということだ。周辺機器との接続性が制限されるという点ではむしろ「iPad」に近いこのノートPCを果たしてAppleファンは支持するのだろうか。本稿でその答えを見つけてほしい。
仕上がりとデザイン
新しいMacBookは明らかにMacBook Airのデザインを踏襲しているが、この新モデルからは、Appleが新しいMacBookの最薄・最軽量化をどれほど重要視していたかがはっきりと伝わってくる。この12インチの新しいMacBookを13インチMacBook Airの隣に並べると、より薄くて軽量なボディ、より小さなフットプリント、ほとんど平らなキーボードのキーなどのせいで、“IKEAに展示されたフェイクのノートPC”のようにも見える。
新しいMacBookは今ではおなじみの継ぎ目の無いアルミニウムのボディを採用。美しい直線ラインを基調として、角は丸みを帯びている。本体カラーは、シルバー、ゴールド、スペースグレイの3色から選べる。本体背面のAppleロゴはこれまでの光るタイプではなく、3色どのカラーもアルミの鏡面仕上げとなっている。この変更はマイナーチェンジと思われるもしれないが、光るAppleロゴがなくなったことで新しいMacBookの見た目は、より最新の高級ノートPCらしくなっている。
本体を開くと、圧倒的に美しい12インチのRetinaディスプレーと新開発のキーボード、新しい感圧タッチトラックパッドが姿を現す。Appleはキーボードのキーを筐体の横幅ギリギリのところまで配置することで、限られたスペースを最大限に活用している。だが、そのせいで液晶画面周囲の黒いベゼル部分は厚過ぎるようにもみえる。
構造と組み立ての許容誤差を厳しく設定することで、薄い筐体は頑丈な作りになっている。たわみはごくわずかで、タイピング時に手を載せておくためのスペースであるパームレスト部分を両手でつかんで曲げようとしても、きしむことはない。丈夫さが売りではないので、他のアルミニウム製のMacBookと同様、引っかき傷やへこみ傷は付くが、飛行機で移動したり大学で使用したりするなどの一般的な衝撃には耐えられる。
本体底面のアクセスパネルは、いじり止めタイプの5点星形ネジで8カ所が留められている。Appleユーザーの多くはMacBookを開くことなどしないだろう。また、本来この新しいMacBookにはDIYでアップグレードできるオプションはないので、Appleは修理が簡単なよう、一般的な十字穴やトルクスねじを使ってもよかったはずだ。
ポートと機能
新しいMacBookには何かを差し込める場所は2つしかない。本体の右側面には標準的なヘッドフォンジャックが装備され、ヘッドフォンの他、「Apple iPhoneリモート&マイク付きヘッドセット」などを接続できる。ヘッドフォンジャックの隣にある2つの小さい穴は、デュアルマイクのためのものだ。
左側面には、注目の新規格が採用されている。充電と周辺機器の接続を1つのポートで実現できるUSB Type-C(USB-C)ポートだ。このUSB-Cポートでは、同梱の電源アダプターで新しいMacBookを充電できる他、別売のアダプターを使ってUSB 3.1デバイスと最大5Gbpsで接続できる。
さらにDisplayPort 1.2ビデオ出力に標準対応している。だが、標準のDisplayPortまたはMini DisplayPortコネクタを使用する外部ディスプレーには別途DisplayPortアダプターが必要となる。また、HDMIビデオ出力とVGAビデオ出力にも対応しているが、それぞれ別売のアダプターが必要だ。
つまり、残念ながら購入時の状態では、新しいMacBookを外部ディスプレーにつないだまま充電する方法はないということだ。大半のMacBookユーザーにとっては大した問題ではないかもしれない。だが、この設計のせいで、ビジネスで新しいMacBookの導入を検討する企業の数はかなり限られそうだ。
Retinaディスプレーの真上には480pのFaceTimeカメラが装備されている。Appleは1300ドルのMac Bookに、VGA Webカメラを採用したため、Webチャットやビデオポッドキャストの撮影に720pの鮮明なHD動画を使うことはできない。微光感度はなかなかだが、画質は粒子が粗く、率直に言って、ひどいレベルだ。Appleが480pカメラを選んだのは、この最薄の新しいMacBookに収まるカメラがこれしかなかったからだろうか。あるいは、コスト管理担当者が製造費を最小限に抑えるために下した判断かもしれない。
スクリーンとスピーカー
新しいMacBookの12インチRetinaディスプレーは厚みがわずか0.88ミリで、これまでで最薄のRetinaディスプレーとなる。さらに新しいMacBookの画面は他のRetinaディスプレーと比べて30%もエネルギー効率が高い。300万ピクセルそれぞれの開口部を広げ、より多くのバックライトが通過するようにすることで、輝度を上げなくても画面が見やすいようになっているからだ。
2304×1440の解像度と16:10のアクペクト比で、画面表示は快適だ。Appleによれば、この液晶画面には178度の広視野角があるとのことだ。大半のRetinaディスプレーと同様、色精度は非常に高く、映像配信サービスのNetflixを楽しんだり、休暇中の写真を編集したりするのにも十分なコントラストを得られる。
ステレオスピーカーはキーボードの真上、ディスプレーの真下の中央に配置されている。オーディオの品質はあまり良くない。高音と低音の幅が狭いが、どの音量レベルでもゆがみは適切にコントロールされる。Appleが米Beats Audioを買収したこともあり、正直なところ、内蔵スピーカーにはもっと期待していたが、FaceTimeのチャットやYouTubeの短いクリップには、内蔵スピーカーでも十分だ。だが高音質を求めるのなら、ヘッドフォンか外部スピーカーを接続する必要がある。
キーボードとタッチパッド
新しいMacBookのキーボードには、各キーの下のスイッチ部分にApple独自の新しい「バタフライ構造」が採用されている。従来のノートPCの大半は、キーの上下動の制御にシザー構造を採用している。従来のシザー構造には、キーをたたいたときに打鍵感を得られるので、物理的なフィードバックによってキーを押したことを確認できるというメリットがある。
だがシザー構造には、キーの表面に掛かる力が不均一なため、中心部を押さなければキーがぐらつくという欠点がある。そのため、キーの端を押してしまうと、下にあるスイッチが反応しないことがある。またシザー構造は垂直方向により多くのスペースを取るので、より厚みのある筐体が必要となる。
Apple独自の新しいバタフライ構造は、シザー構造よりも幅が広く、キー表面の大部分をカバーする。これにより、キーの上下動が安定性を増し、キー表面のどの位置を押しても均一な動きとなる。さらにバタフライ構造では、シザー構造より垂直方向に必要なスペースが40%少なく済むため、AppleはMacBookをより薄くすることができた。バタフライ構造の唯一の欠点は、キーストロークが浅くなる点だ。そのため、タイピングで文字を入力するユーザーはこの新しいキーボードに抵抗を感じるかもしれない。新しい感覚に慣れるまでには少し時間が必要だ。もっともこれは、画面上にキーボードを表示する「オンスクリーンキーボード」を使い慣れている若い世代のAppleユーザーには関係のない問題だ。
キーボードのLEDバックライトは明るくて見やすい。明るさはキーボードのF5キーとF6キーを使っていつでも調整できる。Appleは各キーの下にLEDを個別に設置することで最大限の明るさを実現し、一方ではキーキャップの周囲に漏れる光を最小限に抑えている。
新しい感圧タッチトラックパッドは見たところ従来のMacBookとほとんど変わらないが、この感圧タッチトラックパッドの下には大きな変化が隠されている。容量性ガラスパネルの4角の下に感圧センサーが配置されているのだ。これらのセンサーはユーザーがパネル表面のどこをクリックしても感知でき、下向きの圧力の違いを読み取ることができる。そのため、感圧タッチトラックパッドを押す力を変えるだけで、文字を書いたり、アプリで絵を描いたり、ゲームをプレイしたりといった場面で、さまざまな操作が可能となる。
感圧タッチトラックパッド表面の中央下部に配置された新しい「Taptic Engine」は振動によってユーザーの指先に触覚的なフィードバックを与える役割を果たし、ユーザーは自分の指の動きに対する反応を感圧タッチトラックパッドで“感じる”ことができる。今後さまざまなアプリでの活用が期待されるところだ。従来のApple製品のタッチパッドと同様、新しい感圧タッチトラックパッドも標準的なマルチタッチジェスチャーをサポートする。
感圧タッチトラックパッドはおおむね歓迎できる追加機能だ。ただしデフォルト設定では、感度が若干高過ぎるように感じた。意図しないカーソルの動きやクリックが何度も発生した。正直なところ、トラックパッドの感度が高過ぎたせいで、最後には「画面を直接クリックできるタッチスクリーンがあれば」と思うようになったほどだ。それが叶わないのは非常に残念だ。
パフォーマンス
新しいMacBookの総合システム性能については、必ずしも合格点に達しているとはいえない。256GバイトのオンボードSSD(ソリッドステートドライブ)は比較的高速で、起動やシャットダウン、スリープからの復帰に掛かる時間は、他の多くのMacとほとんど変わらない。だが、新しいMacBookに搭載された「Intel Core M」プロセッサの性能的限界はいかんともしがたい。
われわれは「Intel Core M-5Y31」デュアルコアプロセッサを搭載した基本構成の新しいMacBookをテストした。このCPUの本来の基本周波数は900MHzだが、1.1GHzで動作するように設定され、最大ターボ周波数は2.4GHzとなっている。このプロセッサの最大のメリットは消費電力が非常に少ないことと、ファンを使用しないパッシブ冷却が可能だということだ。
テストでは各種のタスクで多少のもたつきが見られたが、性能は11インチのMacBook Airの2014年モデルとほぼ同じで、2013年モデルの13インチのMacBook Airにも近かった。だが、この新しいMacBookは「サクサク」感が全般的にやや劣るように感じられたのも事実だ。
まず、アプリケーションがデスクトップに立ち上がるまでの間、Dock上で“跳ねる”回数が増えたことに気付いた。また、「Adobe Photoshop」のフィルタ処理や、「YouTube」用に高解像度のビデオクリップを編集するといった作業は、従来世代のMacBook Airよりも明らかに長い時間がかかる。新しいMacBookでCPUを酷使するタスクを実行するのを待っている間、風車カーソルが何度も現れた。われわれの印象では、CPUパフォーマンスは、第4世代の「Intel Core i5」プロセッサを搭載し、Windows 8.1で動作する2014年モデルの500ドル程度のノートPCの性能と同等だった。
Macとの相性が良いベンチマークツール「Geekbench 3」によるテスト結果では、新しいMacBookのパフォーマンスは、Windows 8.1で動作する13インチ型Ultrabookの上位機種(「HP Spectre x360」や「Lenovo Yoga 3 Pro」など)を上回った。だが、われわれが普段使用しているWindows用のベンチマークでは、新しいMacBookはWindows PCよりもやや性能が劣るという結果となった。ただしWindows用のベンチマークで示される新しいMacBookのスコアは、WindowsドライバがMacBook用に最適化されていないために必ずしも正確とはいえない。
いずれにせよ、Intel Core M-5Y31と統合型グラフィックチップの「Intel HD Graphics 5300」で圧倒的なスピードを実現するのは無理だ。というわけで、新しいMacBookの最大の魅力はやはり、その薄さ、そして長いバッテリー持続時間ということになるだろう。
われわれがテストした新しいMacBookのスペックは以下の通りだ。
- 12インチのRetinaディスプレー(2304×1440ピクセル)
- 1.1GHzのIntel Core M-5Y31デュアルプロセッサ(4Mバイトキャッシュ、ターボブースト時は最大2.4GHz)
- 8Gバイトのオンボードシステムメモリ(1600MHz、LPDDR3)
- 256GバイトのPCIeベースのオンボードフラッシュSSDストレージ
- Intel HD Graphics 5300(統合型)
- 802.11ac無線LAN(802.11a/b/g/n対応)
- Bluetooth 4.0
- USB-Cポート
- 480p FaceTimeカメラ
- 39.7Wh(ワット時)のリチウムポリマーバッテリー
- 29WのUSB-C電源アダプター(付属)
- サイズ:0.35~1.31×28.05×19.65センチ
- 重量:920グラム
- 価格:1299ドル(日本のApple Storeでは税別14万8800円から)
ベンチマーク
Geekbench 3(32ビット、マルチコアモード):プロセッサの性能を計測するベンチマークツールで、OS Xとの相性が良いクロスプラットフォームに対応しているツール(数字が大きい程高性能)。
wPrime:プロセッサ性能を計測するベンチマークツール(単位は秒。数字が小さい程高性能)
PCMark8 Home(Acceleratedモード):Windows 8の総合システム性能を計測するベンチマークツール。Webブラウジングや動画ストリーミング、文書入力、ゲームなどの処理の計測を対象とする(数字が大きい程高性能)
PCMark8 Work(Acceleratedモード):オフィスアプリケーションの処理を対象にWindows 8の総合システム性能を計測するベンチマークツール(数字が大きい程高性能)
3DMark 11:ゲーム処理を対象にグラフィックスカードの総合性能を計測するベンチマークツール(数字が大きい程高性能)
発熱と騒音
新しいMacBookは基本的に無音だ。ストレージにSSDを使用しているのに加え、騒音源となる冷却ファンと光学ドライブを搭載していないからだ。テストではCPUから発生する甲高いうなり声も聞こえなかった。つまり、新しいMacBookでは内蔵スピーカーからのオーディオ以外の音は聞こえないということだ。
本体表面の温度も抑えられている。これはパッシブ冷却方式のIntel Core M-5Y31プロセッサを採用し、マザーボードである「ロジックボード」をぴったりと覆うアルミ製シャーシが巨大なヒートシンクとして機能しているからだ。CPUおよびロジックボードの残りの部分の下に敷かれた異方性グラファイトは、新しいMacBookのアルミボディに熱を逃すサーマルペーストの役割を果たす。Appleが高性能/高電力型のCPUを採用していれば、これが問題になるかもしれないが、低電力型のM-5Y31プロセッサは発熱が少ないという利点がある。
バッテリー持続時間
Appleはこれまでも長いバッテリー持続時間を実現していることで定評があったが、新しいMacBookも同様だ。Intel Core M-5Y31はコンピューティングパワーという点では不満があるものの、バッテリー消費の少なさはこの欠点を補っている。このプロセッサのTDP(熱設計電力)は4.5ワット。これに対し、2014年モデルの11インチ型MacBook Airの「Core i5-4260U」プロセッサの消費電力は約3倍(15ワット)だ。
少ない消費電力に加え、39.7ワット時という大容量の6セル型リチウムポリマーバッテリーが新しいMacBookの内部スペース全体に広がるような形で組み込まれている。ロジックボードが内部スペースのごく一部を占めているだけなのに対し、バッテリーはシャーシ内部の容積の大半を占有しているのだ。
Appleによると、新しいMacBookのバッテリー持続時間は「無線LANでのWeb閲覧で最大9時間」であり、「iTunesの映画再生では最大10時間」としている。だが画面の明るさを自動調節にして、輝度を11と16(最大輝度)の間に設定したところ、Appleが示しているような持続時間は得られなかった。Webの連続閲覧、ビデオストリーミング、ドキュメント編集アプリケーション「Pages」や写真編集アプリケーション「iPhoto」の使用では、5~6時間後にバッテリー警告が出ることが多かった。とはいえ、高解像度のRetinaディスプレーがバッテリー電力の大半を消費しているのは間違いないので、画面の輝度を下げれば7~8時間以上のバッテリー持続時間が得られるものと思われる。
結論:求めるのはコンピュータかステータスシンボルか
結論的にいえば、この新しいMacBookについては心理的葛藤を抱かざるを得ない。
美しい12インチディスプレー、長いバッテリー持続時間、そして「OS X Yosemite」の最新リリースに含まれる魅力的な新機能を提供する新しいMacBookは、MacBook Airの素晴らしい進化形だ。仕事と遊びで必要なOS X用アプリケーションが全て動作し、キーボードを備え、日中ずっと使えるバッテリーを搭載し、iPadよりも少し大きいだけのMacを探しているのであれば、新しいMacBookは理想的な選択肢だといえる。
残念ながら、それ以上の機能を望んでいるのであれば、新しいMacBookは決定的に力不足だ。
ノートPCのポートと周辺機器は将来、新しいUSB Type-C規格が主流になるかもしれないが、大多数のユーザーはまだ今日の世界に生きているのだ。USBとUSB-Cの変換アダプターを購入すれば標準のUSB機器を接続できる。また、HDMIあるいはVGAとUSB-Cの変換アダプターを購入すれば外部ディスプレーを接続できる。だが、多くのユーザーが自宅や職場でのPC作業に不可欠だと考えている基本的な機器をつなぐのにアダプターやハブが別途必要だというのは問題だ。少なくともAppleは、USBとUSB-Cの変換アダプターと、HDMIまたはVGAとUSB-Cの変換アダプターを、追加費用なしで新しいMacBookのパッケージに含めるべきだった。
Intel Core Mデュアルコアプロセッサ(1.1GHzおよび1.2GHz動作版)は、新しいMacBookの長いバッテリー持続時間を実現するが、CPUを酷使する処理ではパフォーマンスに不満が残る。アプリケーションがデスクトップに立ち上がるまでの間、Dock上で跳ねる回数が多くなり、Photoshopのフィルタ処理やYouTube用に高解像度のビデオクリップを編集するといった作業は、従来世代のMacBook Airよりも明らかに時間がかかる。
新しいMacBookをiPadと比べれば、キーボードとタッチパッドがあった方がいいのは確かだが、400ドルの「Asus Transformer Book T200」の方がキーボードの操作感が良いように思える。しかもT200はタッチスクリーンインタフェースを備えているが、新しいMacBookには備わっていない。AppleがiPadでタッチスクリーンコンピューティングに革命をもたらしたことを考えれば、同社が新しいMacBookにタッチスクリーンを採用しなかった理由がどうにも理解できない。
結局、OS Xが動作し、バッテリー持続時間が長く、美しいRetinaディスプレーを備えたMacを求めているのであれば、新しい12インチ型の新しいMacBookを選べば間違いないということだ。だがOS Xを特に必要としないのであれば、400~1000ドル程度のWindows搭載ノートPCでも、1300ドルという高い値札が付いた美しいMacと同等の、あるいはもっと優れたノートPCエクスペリエンスが得られるだろう。
総評
長所
- 美しい12インチのRetinaディスプレー
- 薄くて軽い、堅牢なつくり
- 長いバッテリー持続時間
- 明るいキーボードバックライト
- OS Xが使用できる
- iOS端末との優れた連係
短所
- タッチスクリーン非対応
- 接続ポートが1個のUSB Type-Cだけなので、机上やオフィスでの利用に制約がある
- 評価が分かれるキーボードのタッチ
- 平凡なプロセッサ性能
- 役に立たない480pのWebカメラ
- 割高感がある
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