変わったところと変わらなかったところ
「Exchange Server 2016 Preview」をチェックして分かった“ビルド番号の謎”(2/2 ページ)
ビルド番号が示唆する新しいExchange Server
Exchange Server 2016 Previewのビルド番号について考えたい。以前のバージョンとは異なり、Exchange Server 2016 Previewビルドのメジャー番号は15から16に変更されていない。Exchange Server 2016 Previewのビルド番号は15.1だ。これまで、ビルド番号の小数点第1位が増えるのは、サービスパックの場合だった。例えば、「Exchange Server 2010 Service Pack 1」のビルド番号は14.1で、「Exchange Server 2010 Service Pack 2」のビルド番号は14.2である。
このビルド番号は、Exchange Server 2016が新しいバージョンのExchange Serverでないことを示唆しているのだろうか。そうかもしれないし、そうではないかもしれない。既にExchange Server 2016 Previewをインストールしている場合は、Exchange Server 2013と多くの内部コードを共有していることにお気付きだろう。ユーザーインタフェースという観点では、新機能がなければExchange Server 2016 PreviewとExchange Server 2013を見分けることは困難だ。
大幅な変更で得られるメリットはほとんどないため、これは朗報だろう。多くの場合、小さく段階的な変化であれば、エンドユーザーは受け入れる。大幅な変更は、エンドユーザーの支持率を低下させる恐れがある。その結果、エンドユーザーが新機能を理解して、Exchange Serverを最大限に活用できるように追加のトレーニングを実施しなければならなくなることがある。
大きな技術的な変更を期待している場合も落胆する必要はない。大きな技術的な変更は十分になされている。Microsoftは、しばらく前に単一のサーバの役割を採用する新しいアーキテクチャについて言及している。論理面で一歩前進とはいかなくても、複数の役割を担うサーバを導入するかどうかに関する議論の余地を減らす一助となるだろう。
Exchange Server 2016にアップグレードする理由
Exchange Server 2016 PreviewがExchange Server 2013と酷似している場合、Exchange Server 2016にアップグレードするメリットはあるのだろうか。
Exchange Serverをアップグレードする前に、自問自答してみてほしい。もっともな理由がない場合、アップグレードする必要はあるのだろうか。移行にはコストが掛かり、一般的にかなりのリスクを伴う。
Exchange Server 2016には検討事項が多数ある。その数は、Exchange Server 2010から大幅な機能の改善がなされたExchange Server 2013がリリースされたときの検討事項よりも多い。
他にも議論すべきことは山ほどあるが、本稿の情報はExchange Server 2016 Previewに基づいていることに留意されたい。最終版のExchange Server 2016がリリースされるまでには、恐らく変更が加えられるだろう。リリースされない可能性がある機能が存在する一方で、Exchange Server 2016の一般公開時にはMicrosoftが新しい機能の追加を決定する可能性もある。
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