危うきもの使うべからず
電子メールは死なず、ただ消え去るのみ(2/2 ページ)
ソーシャルメディアとユニファイドコミュニケーション
とはいえ、個人間のコミュニケーションはコラボレーションベースの電子メールだけではない。企業における新しいコミュニケーションツールに連動するものとして、他にも主に2つのテクノロジーが進化している。
その1つがソーシャルメディアだ。FacebookやTwitterのように普及度や公開性が高く、広告で成り立っているサービスと違って、組織のソーシャルネットワークは、原則として承認したメンバーだけが利用できる閉じたユーザーグループが利用する。アクセス権やネットワーク内におけるデータの流れは組織のITポリシーで一元管理して厳格に統制できる。こうした閉じたソーシャルメディアでは、電子メールやファイル共有機能のほか、リアルタイムのビデオ会議、アプリケーション共有、ワークフロー管理などの機能を統合し、アーカイブや検索などの需要にも対応するが、全てはIT部門が定めた適切なセキュリティポリシーに沿っている。
もう1つは、既に多くの組織が導入しているユニファイドコミュニケーションだ。音声、メッセージ、ビデオ、アプリケーション、スペース共有、そしてもちろん、電子メールを単一の管理の下に統合し、外部の電子メールと通信するためのゲートウェイも備える。このゲートウェイに電子メールのフィルタリングやロギングの機能を導入して、企業のセキュリティ強化とアーカイブの需要にも対応できる。
単独で何もかもこなせるコラボレーションソフトウェアやソーシャルメディア、ユニファイドコミュニケーションは現時点で存在しない。だがいずれ、デスクトップデバイスとモバイルデバイスの両方で利用できるコラボレーションコミュニケーションツールは、あらゆる組織で標準になるだろう。電子メール機能は確実に生き残る。消滅はあり得ない。ただし、将来の電子メールは、現代の大半の企業よりも大規模で、はるかに高機能な環境の中に存在する。
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