医療IT最新トピック
「健康長寿社会」実現にケーブルテレビを活用、広島県三原市で実証実験始まる(2/2 ページ)
神戸大学附属病院ら兵庫県内の12の医療機関がビデオ会議ネットワークを構築
公立豊岡病院組合(兵庫県豊岡市)や神戸大学医学部附属病院(神戸市中央区)など兵庫県内の12医療機関がソニーのビデオ会議システム「PCS-XG100」などを導入し、地域の医療従事者の学びと成長を支援する取り組みを開始した。公立豊岡病院組合がある兵庫県北部における医療従事者の人材育成事業の一環として、各施設をビデオ会議で結ぶネットワークを構築し2015年9月末に稼働。遠隔地拠点を結ぶ症例検討会(カンファレンス)の開催、特定診療分野におけるリアルタイムでの診断を可能にした。カンファレンスや講演会の内容を動画で記録して教育用途で二次利用する。ソニービジネスソリューションがビデオ会議システムを構築し、ソネットが提供するマネージドイントラネットサービスを利用している(発表:ソニービジネスソリューション<2015年10月6日>)。
従業員ストレスチェック業務をクラウドで自動化、日立製作所
日立製作所が2015年12月から事業者に義務化される「ストレスチェック制度」に基づく業務を支援する「従業員健康管理クラウドサービス/ストレスチェック」(以下、ストレスチェックサービス)を発表した。ストレスチェックサービスは、ストレスチェックの実施から面接指導、ストレスチェック結果の集計・分析などの機能を提供するクラウドサービス。ストレスチェック制度に基づく一連の業務を包括的に支援する。従業員によるストレスチェックの質問票への回答、未回答者の把握と催促や回答結果に基づく面談実施の推奨などを実施でき、従業員が面談希望や検査結果の事業者への開示に関する同意の有無を登録することも可能。企業の定期健診向けの「従業員健康管理クラウドサービス」のオプション機能としても利用できる。ストレスチェックサービスの基本利用料金は月額10万円から。1月当たり従業員1人に付き20円の従量課金制を取る。2015年12月1日に販売開始する(発表:日立製作所<2015年10月14日>)。
診療所向けクラウド型電子カルテ「クリプラ」のβ版リリース、クリニカル・プラットフォーム
医療システムを手掛けるクリニカル・プラットフォームが、診療所向けクラウド型電子カルテ「クリプラ」のβ版を発表した。患者状況を一覧表示する「受け付け」、よく使う薬剤をショートカット登録してワンクリック処方が可能な「処方オーダー」機能などを備える。初期導入費用は不要で、月額利用料は9800円(発表:クリニカル・プラットフォーム<2015年10月19日>)。
日立メディコが検診車向け医用画像転送サービスを販売開始
日立メディコが健康診断施設向けに「検診車向け医用画像転送サービス」を販売開始した。携帯電話のモバイル通信網を活用し、胃部や胸部のデジタルX線撮影システムを搭載した検診車から、撮影したデータ容量の大きい医用画像を健診施設などへ転送し、保管プロセスの自動化を支援する。健診施設での医用画像の保管作業の効率向上、検診車で撮影した医用画像などの情報が漏えいするリスクを低減する。日立製作所が開発したファイル転送技術「Hitachi WAN Optimizer」を活用してデータをクラウドに転送し、検診施設からインターネット経由でデータにアクセスする。検診車とクラウド間のモバイル通信料を含めて定額料金で提供する。利用料金は個別見積もりとなる(発表:日立メディコ<2015年10月21日>)。
健康長寿社会実現に向けた先進的IT予防モデルの実証実験、富士通ら
NTTデータ経営研究所、三原テレビ放送、県立広島大学、広島県三原市、富士通、富山県の6者が、総務省の「医療・介護・健康分野における総合的データ連携 ―健康長寿社会実現に向けた先進的ICT予防モデル―に関する調査の請負」事業を受託した。三原市と富山県においてITを活用した効果的な予防・医療サービスの提供に関する実証調査事業を実施する。期間は2016年3月まで。
この事業では「既存インフラ活用型ICT予防モデル(既存インフラモデル)」と「ICT地域医療・予防高度化モデル(高度化モデル)」を実施する。既存インフラモデルは、健康な生活者の生活習慣病発症予防を目的に、三原市で普及しているケーブルテレビを利用したITサービスを提供する。ケーブルテレビで住民ごとに個別化されたお勧めレシピを配信したり、モニター自身による食事摂取状況や歩数・バイタル情報を登録したりすると、その内容を踏まえた個人ごとのフィードバックを提供するサービスなどが受けられる。
高度化モデルでは、既に保健指導あるいは医療機関への受診が必要な患者の重症化予防を目的に、保健から医療まで患者の症状変化に応じてシームレスに医療提供を行うための情報連基盤を構築し、重症化予防の効果を検証する。富山県黒部市と同県下新川郡の入善町、朝日町の保健師が行う保健指導等の情報を基に、かかりつけ医(下新川郡医師会の医療機関)と専門医(黒部市民病院)が連携して重症化予防に取り組む。また、黒部市民病院と富山県立中央病院による二次医療圏を超えた情報連携を実施する(発表:NTTデータ経営研究所、三原テレビ放送、県立広島大学、広島県三原市、富士通、富山県<2015年10月21日>)。
医療画像と患者情報をひも付けるクラウドサービス、キヤノン
キヤノンがさまざまな形式の医用画像と患者情報をひも付けて統合管理・共有するクラウドサービス「統合医療画像管理システム」を発表した。統合医療画像管理システムの主要な機能は「画像俯瞰機能」「帳票スキャン機能」「画像取り込み機能」の3つ。画像俯瞰機能では、X線やCT、MRIなどの診断装置の画像だけでなく、デジタルカメラで撮影した静止画や動画、帳票などさまざまな画像を画像ポータル内で患者ごとに統合的に管理したり、閲覧したりできる。帳票スキャン機能と画像取り込み機能によって、医療帳票およびデジタルカメラやスマートフォンなどの画像をクラウドサーバに送信する。キヤノンマーケティングジャパンが提供する医用画像クラウドサービス「Medical Image Place」と連係し、診療所や病院、在宅医療に関わる医療従事者の利用を想定している。データ容量に応じた利用料金体系を取る。2016年3月上旬に販売する(発表:キヤノン<2015年10月22日>)。
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