部門間の協業が鍵
米Netflxも実践、ユーザーの本気を引き出すセルフサービスBI導入の鉄則(2/2 ページ)
Tableauを日々の業務で使ってもらうには
セルフサービス型BIツールの実装は、データドリブンな組織へと変ぼうを遂げるためのプロセスのごく一部でしかない。ほとんどの場合、従業員にそのソフトウェアを実際に使ってもらうのが最大の難関だ。Tableau Conferenceの参加者は、現場の従業員がTableauを受け入れ、日々の業務にツールを導入するようになるためのヒントを共有した。
米Netflxで上級ビジネスインテリジェンスエンジニアを務めるジェイソン・フリッツナー氏は、セルフサービス型ツールの実装は、開発者とユーザーによる共同作業によって上手く機能するという。開発チームがユーザーから要件を集め、数週間あるいは数カ月間もの時間をかけてリポートを作成してから最終的な製品を提供するという従来のBIは、もはや過去のものになっている。「現代の開発者はビジネスユーザーと同じテーブルに着き、フィードバックを段階的に受け入れて、有益なものの実現に向けて継続的に取り組む必要がある」(フリッツナー氏)
例えば最近、同氏はビジネスアナリストが特定のデータを閲覧できるダッシュボードを開発した。具体的には、Netflixで消費者が視聴している番組のジャンル、特定の番組で先送りをする頻度、最後まで視聴されることが少ない番組だ。この全てのデータから、消費者が好み、番組数を増やしてほしいと考えているジャンルが浮かび上がる。
フリッツナー氏が最初に作成したダッシュボードは、ほとんどの部分が静的だった。ダッシュボードを手にしたアナリストたちは喜んだが、感動するほどではなかった。そこでフリッツナー氏は、ダッシュボードに簡単な変更を1つ加えた。この変更により、アナリストは列ごとにデータをフィルター処理できるようになり、製品に対するアナリストの満足度は大幅に高まった。
「ダッシュボードの変更によって、アナリストはさらに簡単にデータを可視化できるようになった。このダッシュボードは、本当に強力なツールだ」と、フリッツナー氏は話す。
部門にいるセルフサービス型BI賛成派を探せ
米InterWorksでコンサルタントとして働くケイト・トリードウェル氏は、BIツールの実装後に行う集中的なトレーニングによって従業員の参加を後押しすることを推奨している。ただし、開発者にツールの使い方を手短に教えれば良いわけではない。トレーニングには、全部門の従業員を参加させなければならないとトリードウェル氏は話す。マーケティング部門や営業部門の社員がセルフサービス型の分析ツールの全機能を把握している必要はないかもしれない。だが、これらの部門の社員が、分析ツールの機能を理解するようにすると、社員の士気が高まる可能性は高い。その結果、社員が実際に使用しているダッシュボードについて、開発者に要求を伝えることへとつながる。
全部門の従業員をトレーニングに参加させることには、もう1つメリットがあるとトリードウェル氏は指摘する。そのメリットとは、セルフサービス型の分析に好意的で、周囲の同僚にもBIツールを使うように勧める"賛成派"を見つけることだという。「各ビジネス部門にツールを使ってもらうためにIT部門やダッシュボードの開発者ができることは限られている」とトリードウェル氏はいう。ビジネス部門で働く従業員は、より大きな影響力を持っている。ダッシュボードのメリットをたった1人の賛成派に納得してもらえれば、大きな効果をもたらすことができる。
「賛成派の人は、あなたが不在のときに、あなたの意見を代弁してくれるだろう。味方を得ることは、何かを導入するときに最も重要なことの1つだ」とトリードウェル氏は語る。
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