あらゆる端末で仮想モバイルアプリを使用可能に
iPhoneでWindowsアプリを実行、瞬く間に製品が増えた「VMI」の全て(2/2 ページ)
仮想モバイルインフラのアプリとクライアント
どのようなインフラに基づくものであれ、主要なVMI製品は全て、仮想モバイルアプリの実行用OSとしてAndroidを採用している。これは、他のモバイルOSが参入できないというわけではなく、現時点で現実的なOSがAndroidしかないという事情による。iOSの場合、Appleのライセンスの制約上、VMIベンダーがiOSアプリを仮想化することができず、それ以外のOSでは普及度が足りない。現状では、オープンソースでユーザーベースも大きいAndroidのみが最適なOSだ。
VMIにアクセスするモバイル端末のOSは、クライアントアプリさえあればどのOSでも構わない。つまり、VMIを利用すれば、「iPhone」でAndroidアプリを実行することも可能になる。
端末側では特別な変更も設定も必要ない。クライアントアプリは、VMIプラットフォームとの接続をネゴシエートし、2要素認証やクライアント資格情報管理、データストリームの復号などのプロセスを可能にする。GPSやカメラなど、ローカル端末の機能を活用できるクライアントもある。例えば、米Sierrawareのクライアントでは、接続しているUSBデバイスや印刷サービスにアクセスできる。
現在の主要なVMI製品は全て、iOS端末とAndroid端末をサポートしている。HyporiとSierrawareの製品は、Windowsモバイル端末にも対応している。Sierrawareはさらにhtml◇5アクセスも提供しているので、html◇5ブラウザが入っていればどの端末でも仮想モバイルアプリを使用できる。
VMIの管理
仮想モバイルインフラは、モバイル端末管理やモバイルアプリ管理に統合することもできるが、VMI製品自体にも管理機能は組み込まれており、多くの製品には専用の一元管理ツールも用意されている。例えば、米Remotiumの製品では、管理者がパスワードポリシーを設定したり、紛失時や盗難時に端末をロックしたり、アプリによる端末機能へのアクセスを制限したりできる。また、ユーザーがアプリにアクセスできる場所を制限するジオフェンシング機能もある。
ほとんどのVMI製品では、VMとアプリとユーザーを管理するためのWebベース管理コンソールやAPIも提供されている。ユーザーと管理者の行動を監視する組み込みのログ監査機能も重要だ。さらに詳しく分析するため、詳細な監査ログをサードパーティー製ツールにエクスポートできる製品もある。
VMIは今後さらに注目を集め、技術的に成熟し、拡大していくだろう。VMIの市場や製品は、今とは随分違ったものに変わっていくかもしれない。
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