これだけあるアップグレードの理由
徹底レビュー:「iPhone 6s」の突き抜けた進化、「3D Touch」の底知れぬ可能性とは(1/3 ページ)
優れたパフォーマンスに加え、感圧式タッチスクリーンや1200万画素のカメラといった新機能のおかげで、「iPhone 6s」は、これまでのiPhoneの中で最高のモデルとなっている。
iPhoneシーズンがやって来た。米Appleから毎年この時期に届けられるiPhoneの新モデル。2015年の新顔は「iPhone 6s」と「iPhone 6s Plus」だ。本稿ではiPhone 6sを徹底レビューする。
iPhone 6sは、2014年発売の「iPhone 6」を全面的に設計し直したものではないが、進化を遂げている。「iOS 9」の初搭載も進化の1つだが、最も重要な新機能は「3D Touch」と「Live Photos」だ。Appleはこれらの機能が、膨大なユーザーにこの新モデルへのアップグレードを促すのに一役買うと期待している。高速なプロセッサと大容量のRAMも、アップグレードの理由になりそうだ。
iPhone 6sは2015年9月から販売されており、価格はストレージ容量16Gバイトモデルの649ドル(国内8万6800円《税別、以下同じ》)から。
仕上がりとデザイン
iPhone 6sのサイズはiPhone 6とほとんど変わらないが、全く同じではない。138(高さ)×67(幅)×7.1(厚さ)ミリで、重さは143グラムとなっており、iPhone 6よりも0.2ミリ厚く、14グラム重い。iPhone 6sを心待ちにしていた人は、6sの方がわずかに重いことが分かるだろうが、このことが日々の使い勝手に影響しないであろうことは確かだ。
iPhone 6とともに2014年に登場した「iPhone 6 Plus」に対しては、発売後にユーザーから「薄すぎて曲がりやすい」という不満の声が続出した。AppleはiPhone 6sとiPhone 6s Plusでは、より強度の高いアルミニウムを採用し、デザインにも手を加えて、筐体の堅牢性を向上させた。われわれが試したモデルは曲がりにくく、これほど薄い製品にしては頑丈極まりないという印象だ。
iPhone 6sは縁が全体にかなり丸みを帯びていて、アルミニウムからなるユニボディの筐体も手触りが非常に滑らかだ。そのおかげで持ち心地が良いが、その半面、落としやすくなっているかもしれない。ゴムの質感のあるケースが合いそうだ。
ディスプレイ
iPhone 6sのディスプレイの秀逸な機能として、「3D Touch」がある。ユーザーが画面に加えた圧力をiPhoneが感知することで、さまざまな操作ができるというものだ。画面をタッチする、軽く押す、強めに押す、といったそれぞれの場合の圧力の違いが感知されるようになっている。この機能はiOSに統合されており、何かをマウスで右クリックしたときのように、画面を押して便利なオプションメニューを表示したりできる。
3D Touchがどのように機能するかが一番分かりやすいのは「メール」だ。メールボックスのリストでメッセージを軽く押すと、そのプレビューが表示され、強めに押すとそのメッセージが開く。また、ホーム画面のアイコンを押すことで、オプションメニューが表示される。例えば、「カメラ」アイコンを押すと、メニューからセルフィー撮影、通常の写真撮影、通常のビデオ撮影、ビデオのスローモーション撮影のいずれかを選んで素早く行える。
3D Touchは複雑な仕掛けに見えるかもしれないが、便利さに感心する場面もある。われわれが気に入っているこの機能の使い方は、Webページへのリンクを押してそのページの上部だけをプレビュー表示し、強めに押してそのページ全体を開くというものだ。描画ソフトウェアでも3D Touchを利用できるだろうが、3段階の圧力しか感知されないため、アーティストにとってはあまり便利ではなさそうだ。
iPhone 6sにおける3D Touchの搭載は、iPhoneの根本的な進化ではないとしても、明確な進化だ。この機能はiPhoneをより素早く簡単に使えるようにしてくれる。ただし、使わなければならない機能ではなく、オフにすることもできる。
この新機能を除けば、iPhone 6sのディスプレイはiPhone 6と同じだ。4.7インチで解像度は1334×750、ピクセル密度は326ppi。各ピクセルが微細であるため、文字と画像はくっきりと滑らかに表示される。だが、一部の競合端末は、ピクセル密度がはるかに高い。その1つである韓国Samsung Electronicsの「Galaxy S6」は、576ppiとなっている。もっとも、ピクセル密度をそこまで高めることで実際に効果があるのかどうかは疑問の余地がある。
4.7インチはほどほどのディスプレイサイズだ。電子書籍やカジュアルゲーム、さらにはビデオも楽しめるだけの大きさだが、携帯電話として使いにくいほど大きくはない。オンスクリーンキーボードも、以前のiPhoneに搭載されていた4インチディスプレイの場合よりも使いやすく、3.5インチディスプレイと比べれば雲泥の差だ。なお、もっと大きなiPhoneが欲しい人には、新しい5.5インチのiPhone 6s Plusという選択肢がある。
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