これだけあるアップグレードの理由
徹底レビュー:「iPhone 6s」の突き抜けた進化、「3D Touch」の底知れぬ可能性とは(3/3 ページ)
カメラ
iPhone 6sと6s Plusでのみ利用できるカメラの最新機能がLive Photosだ。この機能では、写真を押すと短いビデオが再生される。写真を撮影すると、カメラがその瞬間の直前と直後の動きとサウンドもビデオとして記録するからだ。このLive Photosは、写真を映画「ハリーポッター」に出てくる動く写真風に変身させる楽しい機能であり、子どもや動物のようにじっとしていない被写体を撮影するのに便利な機能でもある。ただし、この機能を実際に利用するには、慣れてコツをつかむ必要がある。
Live Photosの難点は、ストレージの使用量が多くなることだ。Live Photosをテスト撮影したところ、写真とビデオの合計容量は4.6Mバイトだった。通常の写真を撮ると、容量は2.2Mバイトにとどまった。また、フロントカメラはLive Photosに対応していないため、動く写真は自撮りできない。
AppleはiPhone 6sでLive Photos機能を導入しただけでなく、メインカメラの解像度も従来の800万画素から1200万画素へと大幅に向上させた。新しいiPhone 6sと2014年発売のiPhone 6でそれぞれ撮った写真の違いが分かるかどうかは疑問だが、解像度が向上したおかげで、4Kビデオが撮影できるようになった。ただし、4Kビデオ撮影でもストレージ使用量が多くなる。高解像度ビデオを大量に撮影しようとしている人は、iPhone 6sの64Gバイト以上のモデルに投資すべきだ。
フロントカメラも解像度が120万画素から500万画素に向上しており、これまでよりはるかに高画質な自撮り写真が撮れるようになった。同じように重要な改良点がある。ディスプレイがフロントカメラのフラッシュとしても機能するようになったことだ。このため、暗い環境でも自撮りが可能だ。われわれのテストでは、この機能は絶大な効果を発揮し、薄暗い場所でも顔が見えるくらい明るく照らし出された。
バッテリー持続時間
Appleは以前からバッテリー持続時間に重点を置いておらず、iPhone 6sもその例外ではない。Geekbench 3のバッテリーベンチマーク(酷使した場合に端末がバッテリー駆動でどのくらいの時間稼働するかを示す厳しいテスト)で、iPhone 6sのバッテリー持続時間は5時間16分となった。同じテストでSamsungのGalaxy S6は6時間49分、HTCのHTC One(M8)は4時間59分だった。
Appleは、端末のバッテリー持続時間の長さよりもスリムなデザインを重視している。同社のスタンスは、「普通の使い方で1日持てば十分」といったところだろう。
結論
iPhone 6sは、間違いなくこれまでで最高のApple製スマートフォンだ。同社はもともと素晴らしい製品だったiPhone 6をさらに進化させた。
3D Touchは、まだ初期の段階にある機能だが、今後のiOS端末をより使いやすくする可能性を秘めている。Live Photosも、少し奇をてらった感もあるが、楽しい機能だ。プロセッサの高速化とRAMの増量も非常に重要な強化点だ。
一方、iPhone 6sの短所は、かねてよりiPhoneユーザーを悩ませてきた、物足りないバッテリー持続時間や、独自規格の充電ポート、ストレージ容量を増やす安価な方法の欠如だ。
iPhone 6sの価格は、16Gバイトモデルが649ドル(国内8万6800円)、64Gバイトモデルが749ドル(国内9万8800円)、128Gバイトモデルが849ドル(国内11万800円)。
これに対し、Samsungのほぼ同等のモデルであるGalaxy S6は、ストレージが32Gバイト、ディスプレイが5.1インチで576ドル、SamsungのGalaxy S6 edgeは32Gバイトで672ドル、AppleのiPhone 6s Plusは16Gバイトモデルの749ドル(国内9万8800円)から。
価値についてまとめると、要するにiPhone 6sはプレミアム端末であり、こうした端末の常として価格が高い。市場にはもっと安いスマートフォンも出回っているが、それらはiPhone 6sが提供する機能セットは備えていない。お買い得品を求める人は、iPhone 6の500ドルのリファービッシュ品(再生品)の購入を検討してみてはどうだろう。
長所
- 前のモデルよりも高速なプロセッサと大容量のRAM
- 3D Touch対応の美しい画面
- 4Kビデオ撮影が可能
短所
- バッテリー持続時間が物足りない
- スピーカーが前面に配置されてない
- 電源コネクタが独自規格
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