数秒でアプリケーションを配信
専用の仮想デスクトップはもう不要? 「VMware App Volumes」の仕組み(2/2 ページ)
AppStackボリュームと書き込み可能ボリュームの仕組み
App Volumes運用の要となるのがAppStackボリュームだ。AppStackボリュームは、1つ以上のWindowsアプリケーションを含む読み取り専用のディスクである。各AppStackボリュームは、複数のシステムやユーザーのサポートに対応している。管理者は、「Active Directory」のユーザーアカウント、グループ、組織単位、コンピュータアカウントにボリュームを割り当てることができる。
AppStackボリュームには、20GBのデフォルトテンプレートが用意されている。ただし、管理者はカスタムテンプレートを作成することもできる。カスタムテンプレートは、特定のアプリケーション導入シナリオを対象とし、20GB以下にすることも可能だ。テンプレートのサイズを小さくすると、デフォルトテンプレートよりも素早く導入できる。
依存関係があるアプリケーションは、同じAppStackボリュームで実行しなければならない。また、ユーザーがログアウトしたときにも実行が必須のソフトウェアは、基本イメージにインストールするのではなく、AppStackボリュームで実行する必要がある。例えば、ウイルス対策ソフトウェアやセキュリティソフトウェアなどだ。
AppStackボリュームとは異なり、書き込み可能ボリュームは、ユーザーデータを維持する方法を提供することを目的としている。各ボリュームはユーザー専用になっており、ローカルプロファイル情報、アプリケーションの設定、ユーザーがインストールしたアプリケーションなどのカスタムデータを保存するために使用される。IT部門が書き込み可能ボリュームと関連付けられるユーザーは1度に1人だ。この仕様により、書き込み可能ボリュームはユーザーと一緒に別のVMに移動できるようになっている。書き込み可能ボリュームが配置されるタイミングは、ユーザーが仮想デスクトップで各自のログインを認証したときだ。
App Volumesは、ユーザーのデータを維持しながら、非永続的な状態でアプリケーションを配信するのに優れた方法である。VMwareによると、App VolumesはVMware以外の仮想デスクトップ環境もサポートしているという。例えば、Citrix Systemsの「Citrix XenDesktop」やMicrosoftの「リモートデスクトップセッションホスト」だ。IT部門は、App Volumeを使用することで得られるメリットに、ライセンス料に見合うだけの価値があるのかを見極めなければならない。また、この種類のアプリケーションの階層化をそもそも導入する必要があるのかについても検討するのが良いだろう。
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