Microsoft、Googleが挑みかかる
10周年を迎えた「AWS」、ライバル急伸で本当の勝負が始まる(2/2 ページ)
これからの10年間の課題とチャンス
AWSユーザーは、AWSが革新を続けることに期待している。進展が期待できる分野は、過去10年間にわたって追加および積み重ねてきた各種コンポーネントの統合だ。
「『AWS Lambda』とそのサーバレスフレームワークまたはGoogleの新たな代替機能となる『Cloud Functions』でさえ、その解となるだろう」とVeracodeで技術戦略担当ディレクターを務めるエリック・ピーターソン氏は語る。同社はAWSで実行するクラウドベースのWebアプリケーションリスク評価サービスを運用している。
「成功するプロバイダーは、区分が不明瞭で困難な作業は全て排除して考える。そのため、クラウドを単なる仮想サーバの貸し出しと考えているベンダーは取り残されるだろう」とピーターソン氏は指摘する。LambdaはさまざまなIT業務を全て簡単に結び付け、ビジネスの成果を向上するアプリケーションを提供している。
「Amazonが管理方法に懸念のあるITインフラを使用せずにサービスを提供すれば、そのサービスは瞬く間に普及するだろう」(ピーターソン氏)
VidRollのヤング氏はAWSを初期のころから採用し、Zyngaで働いているときに最大の効果を目の当たりにしている。Zynga在籍時、同氏は有名なオンラインゲーム「FarmVille」の開発に携わっていた。他のゲームが需要を満たすことができない中、AWSを使用して構築されていたFarmVilleは軌道に乗ることができた。
「Facebookは巨大なライバルで、Amazonはそれに対抗する唯一の手段だった」(ヤング氏)
「Amazonが直面している課題は、コンピューティング機能が日常的なものとなり、価格のみが差別化要因となっていることだ。その上、コンテナはコードとしてインフラを実装する機能を備えている。ベンダーロックインのパラダイムを打破する可能性を秘めているため、Amazonはさらに先を行く必要がある」(ヤング氏)
Amazonは世界中で大規模なデータセンターの構築に多額の投資を行っている。しかし、ヤング氏が思い描く未来は、Amazonが同社の「Echo」デバイス経由でサービスを端末まで配信し、分散型のフォールトトレランスネットワークを構築して勢力を拡大していく姿だ。
「Amazonならこれを実現できる。自己チューニングネットワークは、もうすぐそこまで来ている」(ヤング氏)
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