ハイパーコンバージドインフラ急増の理由がここにある
簡単スピーディーなSDS管理ツールで“データセンターのiPhone”を目指す(2/2 ページ)
機械学習機能で「ストレージが枯渇する」タイミングを示唆
Prismは、IT管理者をサポートする機能も充実している。機械学習機能を備えた「Prism Central」では、ユーザーに保守の方法を示唆してくれる。阿部氏によるとPrism Centralは、もともと複数のサイトをまとめて管理するための機能だが、そこに機械学習機能を追加したことで将来予測が可能になり、ユーザーの利用傾向から「ストレージがあと30日後に枯渇する」というような警告を発するだけでなく、「ストレージを追加するのか」「不要なデータを削除するのか」といった、助言もしてくれるという。
阿部氏は、Nutanixがソフトウェアディファインドソリューションのメリットを「ソフトウェアの更新によって、機能を拡張できるだけでなく、パフォーマンスも向上できる」と語る。「例えば、最新バージョンの4.6と、1つ前のバージョンの4.5を比較して、同じハードウェアの場合、最大で約4倍のパフォーマンス向上が見込める」(阿部氏)
ハードウェア強化などの追加コストを掛けることなくソフトウェアの更新だけで、約4倍のパフォーマンスアップを実現できるメリットは大きい。さらにPrismは、システムのアップデートも簡単にできる。「ソフトウェアディファインドだからさまざまな新しい機能を追加できる。そのアップグレードもダウンタイムなしで実行可能。だから平日の昼間でも実施できる」(阿部氏)
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急速に広がるハイパーコンバージドインフラ
社内システムなどは、一度、環境を構築して安定稼働をしてしまうと、それ以降は頻繁に仕様を変更することは難しい。だが、Prismでは、全ての機能を提供するコントローラーがハイパーバイザー上で動いている仮想マシンで実現しているおかげで、仮想マシンを更新するだけで済み、それ以外の部分については影響しない。システムへの影響を最小限に抑えつつ、アップデートを実施でき、新機能を追加したりパフォーマンスを向上したりできる。
SDSを構築するプラットフォームはNutanix以外も用意している。仮想化技術の最大手ともいえるVMwareでは、SDS関連機能として「Virtual SAN」を「VMware vSphere」の機能として用意している他、Microsoftでは、「Clustered Storage Spaces」を開発して仮想マシンプラットフォーム「Hyper-V」に組み込んでいる。
また、上記の主要ハイパーバイザーに加えてLinuxディストリビューターのRed Hatが提供する「KVM」に対応したSDSプラットフォームとしてMaxtaの「MxSP」、Starwind Softwareの「StarWind」シリーズ、そして、StorMagicの「SvSAN」などがある。IBMの「IBM Spectrum Virtualize」やDataCore Softwareの「SANsymphony-V」もSANを利用したストレージ仮想技術として早期から登場していた。
SDSは、ハイパーコンバージドインフラというキーワードによって本格的な普及期を迎えた。今紹介したようにSDSのアプローチは数多くあり、かえってその選択に迷ってしまうかもしれない。システムがサポートする仮想マシンの種類などが大きな選択理由となるが、それ以外にも管理ツールなど「導入や運用の負荷」なども重要になってくることをNutanixの展示は示唆していたといえるだろう。
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