「iOS」のセキュリティ機能はどこまで使える?
「iPhone」と「iPad」のデータどう守る? IT担当者が知るべき8つの方法(2/3 ページ)
暗号化を有効にする
iOSデバイスは、AES(Advanced Encryption Standard)の256bitの暗号化を利用し、デバイスの識別子(UDID)とグループID(GID)を融合したキーを使って復号することでデータを保護している。GIDは同じ型の全プロセッサに共通しているが、UDIDは製造過程で設定してるため、Appleは記録していない。
IT担当者は、暗号化によって保護されたデータをデバイスに関連付けることで、ファイルシステム全体やメモリチップがコピーや削除、解読されることを防止できる。デバイスのパスコードを設定すると、アプリケーションが適用している可能性のある追加の保護とは関係なく、このレベルの保護が全ファイルに適用される。
Touch IDと複雑なパスコードを組み合わせる
最も堅牢なデータ保護でも、簡単なパスコードで取り消される可能性がある。モバイルデバイスは使いやすさが重視されるため、シンプルなパスコードが普及している。堅牢なデータ保護を後押しするために、Appleは既定のパスコードの長さを6文字に増やし、より快適にアンロックできるようにTouch IDを追加した。
一部のアプリケーションは、2つ目の認証要素としてTouch IDを使うことができる。ただし、データ保護の強度は、パスワードの長さに依存する。起動時にTouch IDでの認証に5回失敗した場合や最後にロック解除してから48時間以上経過するとパスコードの入力が必要になる。6桁の小文字英数字から成るパスコードを1つずつ試すと、5年以上の歳月がかかる。
リモートワイプを有効にする
iOSデバイスをリモートワイプすると、ファイルシステムキーが消去され、全ての暗号化されたファイルが瞬時に解読不能な状態になる。デバイス紛失や盗難時のデータ保護のために、IT担当者は比較的短いタイムアウトの後に、パスコードやTouch IDの再入力を要求するようにしたほうが良い。またパスコードの入力に複数回失敗したときにはデバイスのデータが自動で削除されるよう「データを消去」を設定することをお勧めする。さらに「iPhoneを探す」を有効にしてユーザーが遠隔操作やデバイスのロック、データの消去をできるようにする必要もある。
エンタープライズモバイル管理(EMM)を利用してより細かく制御する
仕事で利用する全てのiOSデバイスをEMMに登録することで、iOSに組み込まれているAPIを利用して、IT担当者が定義したリモートポリシーの構成を適用したり、監視することができる。
例えばIT担当者は、EMMツールを使ってさまざまなことができる。例えば、パスコードに必要最低限の長さと複雑さを指定したり、非アクティブな状態によるタイムアウトやパスコードの再試行を構成したりすることが可能だ。また、以前に登録されたiOSデバイスの検出、ロック、消去などもできる。ただし、従業員はデバイスの全データを消去したいと思わないことが多いだろう。消去したいのは仕事関係のデータと設定だけである。
この選択的な削除をするために、IT担当者はEMMを使って以前に登録したiOSデバイスの登録を解除し、EMMによって追加した構成やアプリケーションのプロファイルが全て自動で削除するようにできる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「Excel至上主義」の終わらせ方 丸2日の手作業地獄から情シスと現場を救うには
-
2
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
3
「Microsoft 365のセキュリティ運用」に関するアンケート
-
4
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
5
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
6
「Salesforceのテスト自動化ツール」に関するアンケート
-
7
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
8
「AI時代の統合基盤・エンタープライズAI管理」に関するアンケート
-
9
AIで人を減らした企業がもう心変わり 「AIブーメラン現象」の実態
-
10
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
2
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
3
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
8
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
9
マンガで解説、1日で生成AI環境を構築できるワークショップの中身とは?
-
10
Dark AIが台頭する時代の新発想、「より高度なAIで対抗する」具体的方法とは?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー