「iOS」のセキュリティ機能はどこまで使える?
「iPhone」と「iPad」のデータどう守る? IT担当者が知るべき8つの方法(3/3 ページ)
iOSのjailbreakを回避して検出する
iOSデバイスは、Appleが承認した証明書でデジタル署名されたアプリケーションしか実行できない。だが、デバイスの管理者権限を取得する「jailbreak」(脱獄)されたデバイスは、デジタル署名とその他のセキュリティ機能を回避して、未承認で悪意があるかもしれないアプリケーションの実行が許可される。その結果、デバイスがアンロックされたときに、問題のあるアプリケーションで保護されているデータにアクセスできるようになる。
IT担当者は、仕事に使用するiOSデバイスのjailbreakを禁止するポリシーを定め、jailbreakを検出するEMMツール使って警告サインを発見できる。jailbreakされた可能性のあるiOSデバイスを自動的に検疫または企業情報をリモートワイプを実行することで、jailbreakによるリスクを軽減できる。
どこでもデータを保護する
上述のベストプラクティスは、iOSデバイスにあるデータに適用されるものである。だがデバイスから移動するデータを暗号化することも重要だ。例えば、iOSデバイスのバックアップは、ユーザーが指定したiTunesのパスコードで暗号化される。IT担当者は、iTunesへのバックアップが無効になっているか確認する必要がある。また常に暗号化されていて、バックアップ時に使用するパスワードが少なくともデバイスのパスコードと同程度の強度があるようにしなければならない。Appleのクラウドサービス「iCloud」にバックアップするデータについても同じことがいえる。IT担当者は、「VPN On Demand」「Per-App VPN」「Always-On VPN」などの機能を利用してデータが転送中に保護されない状態になること防ぐことが可能だ。
「Managed Open In」を利用して保護されたデータフローを管理する
iOSで使えるアプリケーションはサンドボックス化されている。一般的にファイルやメモリ領域など保護されたデータは互いにアクセスすることができない。ただし、システムフレームワークによって仲介されたアプリケーション間の通信により、iOSは拡張機能を利用してアプリケーションのデータを共有することができる。つまり、保護されたデータがエンタープライズアプリケーションから、ドキュメントや拡張キーボードなどのサードパーティー製のアプリケーションに流出する可能性があるということだ。
この状況を回避する方法として、IT担当者はEMMツールを使って「Managed Open In」ルールを構成することが可能だ。Managed Open Inルールを構成すると、EMM経由でインストールされたアプリケーション間で保護されたデータをやりとりできるようなる。ユーザーがインストールしたアプリケーションからは保護されたデータにアクセスできないようにすることが可能だ。またIT担当者は、承認されていないアクセサリーデバイスを使用しないこと、そして「アクティベーションロック」を有効にすることをユーザーに忠告すべきだろう。要するに、デバイスに保存されたデータを保護するだけで満足しないことだ。データがどこに移動し得るか、どうすれば流出を止められるかを考えることが重要である
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