商品管理から売れる陳列、盗難防止まで
導電性インク活用の「スマートシェルフ」が小売店舗のIoTを加速する(2/2 ページ)
導電性インクが異常行動を検知する
Smart Shelfは、異常な顧客の行動をスタッフや他のIoT要素に警告することもできる。同じ商品が棚から一度に5つなくなったのなら、近くのカメラをその棚に向ける理由になるだろう。また、買い物客を驚かせるリスクはあるものの、誰かがポテトチップスを手に取ったのを感知したらビーコンを起動してサルサソースのクーポンを発行するといったことも可能になる。
Smart Shelfの電導層は既存の商品棚の上に敷くことができる。また、商品の配置を変更しても、ソフトウェアを通じて再利用が可能だ。
さらに、2016年の第4四半期にリリース予定のSmart Pegはバッテリー式で、従来のパーティクルペグボード(※)に取り付けられる。Smart Shelfと同様、Smart Pegは商品が追加または手に取られたときに、その動作を感知する。
※編注:有孔ボードにペグ(くぎ状の金具)を指して商品をぶら下げる陳列棚のこと。
他にも、T+inkの小売向け商品である「Touch Code」は、商品のラベルやパッケージに電導性インクでデジタルコンテンツへのアクセスコードをプリントするものだ。この目に見えるコード(見えない場合もある)は、店舗内のマーケティングや紙媒体の広告での使用を目的にしている。コードはスマートフォンやタブレットのマルチタッチ対応の画面で検出され、対話型のページを表示する。また、このコードから、買い物客は商品についての詳しい情報を確認したり、関連する動画を再生したりできる。
「Webページに組み込み可能なSDKとソフトウェアライブラリの両方を開発した。これにより、効能や性能を売り出そうとするブランドが、アプリやWebページを通じて双方向コンテンツで売り込みをかけられるようになる」(ルイス氏)
英国の市場調査企業のIDTechExでCEOを務めるラグー・ダス氏によれば、そうした機能はデバイスのOSに組み込むこともできるという。
電導性インクでプリントされたパターンは、本物と偽物を区別するのにも利用できる。これは、Touch Codeが印刷によるもう1つのオンラインアクセス手段であるQRコードを超えるメリットとして暗示しているものだ。スキャン可能なQRコードは複製も安価で容易な上、デジタルカメラを持っていれば誰でもインターネット上で共有できる。だが、Touch Codesでは、そのようなことはできない。
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