「Open19」は「Open Compute Project」とどう違うか
Facebookの後追いではない? LinkedInが“データセンターOSS化”に挑む真の理由(2/2 ページ)
Open Compute Projectとは共存
Open19の目標は一見、ソーシャルネットワーキングサービス大手Facebookが主導したOCPのそれと、さして変わらないようにもみえる。OCPは「ハイパースケール」と呼ばれる次世代の大規模データセンターの運用者向けに、21インチラックのフォームファクターに収まる機器のハードウェア設計の標準化を目指している。
スクラファニ氏は「Open19のハードウェア仕様は実用的であり、OCPの壮大なビジョンとも釣り合いがとれる」と指摘する。
かつてのFacebook勤務時代に、OCP準拠のハードウェアを使用していたというバシャル氏は、LinkedInにもOCPのハードウェアを採用できないかどうか検討した。だがOCPはLinkedInの多様なシステム環境には適さないこと、またLinkedInの一部のデータセンターには物理的に適合しないことが分かったという。
OCPは実のところ、19インチラックを使用するデータセンターがOCPの21インチラックへ移行しやすくするためのラック「Open Bridge Rack」を用意済みだ。またOCPの共同CEOであるコーリー・ベル氏によれば、OCPでは目下、19インチラックをサポートするための取り組みを幾つか進行中だという。
「データセンター向けハードウェア市場は十分に大規模なので、複数のオープン標準を受け入れられるはずだ」とベル氏は指摘する。同氏はOpen19をOCPの競争相手とは考えておらず、既存の環境(ブラウンフィールド)への導入に適した選択肢だと捉えているという。
既存環境には大抵、19インチラックが使われている。一方、OCPが主にターゲットに据えているのは新規の環境(グリーンフィールド)への導入だ。「グリーンフィールドへの展開は、“まずホワイトボードで現状を確認しよう”といったように、まっさらな状態からスタートする」とベル氏は語る。
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