もはや単なる低価格サーバではない
“無印”サーバ vs. 有名ブランドサーバ、これから買うならどっち?(1/2 ページ)
「ホワイトボックスサーバ」と「Open Compute Projectのサーバ」はどう違うのだろうか。また、有名ブランドのサーバが備える機能がなければ、どういったリスクが生じるのだろうか。
最近のホワイトボックスサーバは「大手メーカーの製品ではない」の一言では片付けられない。
企業システムは専門化の時代に入っており、それに伴い今日のサーバの性格や役割、機能なども変わりつつある。プラットフォームは全て同じというわけではない。言い換えれば、あらゆるタスクに対して汎用サーバで標準化する必要はないということだ。
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最近のサーバは、価格、レジリエンス(障害復元性)、パフォーマンスの間のバランスが取れたものが多い。大手ベンダーから出ているハイエンドの汎用システムは今でも一部の業務処理に欠かせない存在であるが、仮想化、クラスタリング、プライベートクラウドといった技術の普及に伴い、低価格のホワイトボックスサーバの人気が高まっている。
ホワイトボックスサーバ vs. 有名ブランドサーバ
ホワイトボックスサーバと米Dellや米Hewlett-Packard(HP)などの大手メーカー製サーバの間には、直接的な関連性はない。一般に、有名ブランドのシステムとホワイトボックスシステムとの間で違いがあるのは、パフォーマンスや品質、コンポーネント、価格などの部分だ。
「ホワイトボックス」という言葉には、「低いパフォーマンス」や「低品質」といった意味合いが感じられることもあるが、これらの製品は有名ブランドのサーバと同じコンピューティングリソースを提供できる。ベースとなるプロセッサ、メモリ、チップセット、内蔵HDDなどのコンポーネントは基本的に同じであり、マザーボードのmicroATXやディスクインタフェースのSATA、拡張カードインタフェースのPCI Expressなどの標準化されたフォームファクターやインタフェースがシステムの基盤部分で用いられている。大手サーバメーカーの中には、設計の工夫や独自のアーキテクチャによってパフォーマンスを強化したり、管理機能を拡張したりしている企業もある。ホワイトボックスサーバは通常、市販のコンポーネントを利用しており、これらの構成を変えたりアップグレードしたりすることで、ある程度のカスタマイズが可能だ。
ホワイトボックスに組み込まれた各コンポーネントの品質は、その供給元に依存し、これがシステムの総合的な信頼性に影響する可能性もある。例えば、低価格を優先し過ぎると、有名ブランドのサーバよりも低品質の電源を搭載したホワイトボックスサーバになりかねない。データセンターでホワイトボックスサーバが利用される用途としては、オンデマンド型プライベートクラウドなどのクラスタ方式のコンピューティングタスクなどが多い。クラスタ方式であれば、低品質のシステムコンポーネントに伴うリスクを効果的に軽減できるからだ。
また、ソフトウェアの開発やテストといった非基幹業務でのコンピューティングタスクなどでもホワイトボックスサーバが使われることが多い。これは予期せぬダウンタイムが発生しても、業務環境に直接的な影響が及ばないからだ。例えば、メディアサーバ用途やアプリケーション開発でのテストインスタンス用に「IBM System 3950」のリソースを奪わずに、簡素なサーバを利用すれば、経費を節減できる。
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