IBMとGoogle、Facebookも参入
チャットボット開発に専門知識はもう不要? 誰でも使える「機械学習」が充実へ(2/2 ページ)
ユーザーが多いほど機械学習モデルの改良は進む
IBMとGoogleが提供するどちらのテクノロジーにも、クラウドベースで管理される機械学習サービスのトレンドが継承されている。専門家は高度な機械学習の可能性を褒めちぎることがほとんどで、トップレベルの企業の中には、この機械学習を使って大成功を収めたところもある。例えば、Amazon.comが売上高を大きく伸ばした一因として、機械学習アルゴリズムを中心に構築されたレコメンデーションエンジンが挙げられる。だが、前述のモデルは技術的に複雑で導入が難しい。なぜなら、高いレベルの専門知識が要求されるからだ。
機械学習アルゴリズムによって、大手テクノロジー企業は、マネージドサービス版のテキスト/音声ベース機械学習アプリケーションを売り込むチャンスを得た。その結果、この業界ではかなりの勢いで競争が激化している。
機械学習モデルが改良されるにつれ、モデルに学習させなければならないデータは多くなる。今よりも多くの顧客が機械学習サービスにデータを持ち込めば、その基盤となるモデルにデータを学習させてモデルを改善する新たなチャンスとなる。そのため、各ベンダーは多くのユーザーベースを囲い込むべく争っている。これが現在、ベンダー間で競争が激しくなっている理由の1つだ。
2016年には、IBMとGoogleに加えて、Facebookがサービスをリリースしている。このサービスを使用すると、企業はFacebookの自然言語処理アルゴリズムを利用し、同社の「Messenger」アプリに顧客サービス用チャットボットを組み込む形で構築できる。さらにMicrosoftは、同社が推進する戦略の中心にチャットボットの開発を据える。
最大多数のユーザーを獲得できたベンダーこそが、最高のサービスを開発して機械学習プラットフォームにおける競争で勝利を収める可能性が高い。IBMは、Watsonによって早々に他社との差をつけ、Watson Conversationsによってその立場を確固たるものにした。Googleの新たなAPIは、潜在顧客がGoogleを真っ先に思い出すことを可能にするだろう。ただし、今も活発な他の競合他社の存在も忘れてはならない。分析の1領域である機械学習分野の熱が収まるのは、まだ先のことになりそうだ。
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