「Galaxy」シリーズの多くと互換性を確保
徹底レビュー:安価で手軽に仮想現実世界を体験、Samsung「Gear VR」2016年モデル(2/2 ページ)
OculusのGear VRアプリとコンテンツ
Gear VRでお気に入りの点は、プラグアンドプレイで使えることだ。初めてスマートフォンを接続すると、すぐにOculusのGear VRアプリケーションのセットアップを求められる。セットアップ全体は合計5分で完了する。その間に、アプリケーションのUIの操作方法や、接続したゲームパッドの使用方法に関する役立つ導入チュートリアルも行われる。それで準備は完了だ。
Gear VRは、ウォールドガーデン(壁に囲まれた庭園)のようなものとして機能する。つまり、ユーザーに表示されるアプリケーション、ゲーム、コンテンツなどは全て、Oculusエコシステムによるフィルターを経由しているということだ。最近、Google Cardboardアプリケーションも、多少の手順が必要なものの、Gear VRで利用できるようになった。さらに、仮想現実でWebを閲覧できるGear VRアプリも存在する。それでも、ユーザーが利用するコンテンツのほとんどは、Oculusエコシステム由来のものだ。
ウォールドガーデンエコシステムについて話す人は皆、それはもろ刃の剣だと口をそろえる。Oculusエコシステムによって全てフィルターされているので、機能することが保証されているし、全てを簡単に見つけることができる。このような、品質の保証と気楽さがあるが、それは裏を返せば、コンテンツが多かれ少なかれ制限されているということでもある。Oculusストアで見つけられるコンテンツはたくさんあるが、Googleの「Google Play」ストアで提供されている何百万ものアプリケーションに比べたら見劣りする。
そうは言うものの、Oculusストアで利用できるコンテンツの数は多い。主な呼び物は、ゲームとビデオアプリケーションだが、パノラマ風景や3D作品などのしゃれたコンテンツもある。ビデオコンテンツも、Samsungの「Samsung VR」、Oculusの「Oculus Video」、Netflixの「Netflix」、Amazonの「Twitch」などのアプリを含め、豊富に用意されている。しかし、お勧めのコンテンツはSamsungの「Samsung 360」を使用して撮影されたビデオコンテンツなど、仮想現実というメディアを意識して撮影され、あつらえられたビデオだ。
ゲームは1.99ドルの安価なものから、15ドル以上のものまである。ほとんどのゲームは4ドル以上するが、Google Playストアで提供されている従来のゲームよりも少しプレミアム感がある。ロールプレイングゲーム、エンドレスランナー、レールシューター、アクションゲーム、シミュレーションなど、好みのジャンルが何であれ、ストアに好みのゲームがそろっている。シューティングゲームやアクションゲームなど、複雑な操作ができるコントローラーが必要なゲームの場合、ゲームパッドが必要になる可能性があるが、ほとんどのゲームはゲームパッドなしで遊ぶことができる。
率直に言って、ストアで公開されているゲームは以前Gear VRをレビューしたときよりも増えているが、その内容はそれほど進歩していない。公開されているゲームでちょっとした面白い没入体験はできる。しかし、Gear VRにはまだ必須といえるアプリがない。楽しいコンテンツが豊富に公開されているのだが、絶対試すべきアプリを1つも挙げることができないのだ。
結論
新型Gear VRは幾つかの段階的な変更が加えられただけだが、それらはどれもユーザーのプラスになる変更だ。クッション性の増強、ホームボタンの追加、タッチパッドの改良など、デザインの変更点はどれも見事で、Gear VRを使いやすくしている。USB Type-CとmicroUSBを素早く切り替えられる機能によって、新しいSamsungの主力機種を使ってGear VRを将来長く使用できるというだけではなく、過去のデバイスを使っても動作するようになっている。Gear VRでGoogle Cardboardアプリを使える機能は、そのアプリを利用するまでに少し面倒があるが、大きなメリットである。Oculusのエコシステムにはさらに多くの素晴らしいコンテンツがそろえられている。
しかし、改良点に関する限り、Gear VRはまだ目新しい製品であるように感じられる。Gear VRには没入感の高い対話型のアプリが大量に用意されているが、またやってみたいと思うことはあまりない。
HTC ViveなどのハイテクなVRヘッドセットは高価だ。Gear VRは、そこまでのコストをかけずにVRヘッドセットを購入したい人にはやはり素晴らしい選択肢といえる。また、Gear VRはGalaxy Note7にぴったりのアクセサリーである。しかし、旧型のGear VRを既に持っているユーザーには、アップグレードをお勧めする十分な理由がない。
長所
- 改良された軽量なデザイン
- コードレスで扱いが楽
- 多種多様なコンテンツ
短所
- 操作性を大幅に向上するにはゲームパッドが必要
- ウォールドガーデン
- キラーアプリがない
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