2017年の標準化を目指す
超高速400ギガビットイーサネットがやってくる 未体験の速さがもたらす5つのメリット
400ギガビットイーサネットは最新のデータセンターにどのような利用場面とメリットをもたらすのだろうか。
400ギガビットイーサネット(400GbE)の利用場面として想定されるのは、今のところ一部の超ハイエンド市場のみだ。早期採用者はおそらく、クラウド規模のデータセンターを運用している企業に限られるだろう。400GbEはシングルレーンの50Gbpsイーサネットを束ねたものをベースとしており、2017年の標準化を目指している。
実際には、400GbEはリーフ/スパイン型スイッチやポイントツーポイントのデータセンター相互接続でのオーバーサブスクリプションを減らすことで、企業顧客に以下のようなメリットをもたらす。
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- 既存の光ファイバープラントの帯域幅を拡大することによって、1ギガビット当たりのコストを引き下げる。所定のインフラでサポートするユーザー数やテナント数を計算する上で、これは重要な要素だ。こうしたコスト削減は、すぐにではないが、いずれ顧客に還元できる。
- サブテラビット(数百ギガビット)接続はデータセンターの密度を高め、その効率を向上する。同じ帯域幅をサポートするのに必要なケーブルの数が減るので、冷却すべき熱量を少なくできる。インフラの冷却に必要なエネルギーが減れば、冷却の要件が下がる場合もある。データセンタープランナーは、より高密度な施設を設計できるようになるだろう。
- オーバーサブスクリプションに起因するコンテンション(競合)が減ることで、パブリッククラウドの信頼性が高まり、第三者のコンピュータのトラブルによる影響を受けにくくなる。これにより、クラウドやハイブリッドクラウドに対する評価が高まり、クラウドシステムとオンプレミスシステムとのパフォーマンスやレイテンシの差はますます少なくなっていく。
- テラビット級の接続によってレイテンシが減少すれば、高頻度取引などタイムクリティカルな処理を必要とする企業にとっては魅力的だ。実際、400GbEの実装は所定の取引に掛かる時間を短縮する。だが、こうした高速化には留意点もある。こうした高速なデータ転送は、前方誤り訂正(FEC)の必要性を高める。FECは追加のレイテンシを発生させ、高速化のメリットの一部または全てを相殺しかねない。ただし今のところ、FECはオプション機能のようだ。FECが必要か、あるいはFECを有効化するかは、個々の実装次第だ。
- 400GbE標準化の最大そして恐らく最も明確なメリットは、「ハロー効果」(何かを評価するときに、ある特徴的な一面に引きずられ、その他の側面についての評価が歪められること)だろう。400GbEが標準化されれば、現行の100GbEと40GbEはもはや最先端の規格ではなくなる。そうなると必然的にコストが低下する。その結果、企業はそれほど費用をかけずにボトルネックを解消できるようになる。
当然ながら、400GbEはまだ一部のPoC(概念実証)ラボと試験装置にしか実在していない。ただし、高密度化は確定的であり、業界に切り開くであろう道筋は明確だ。最初の顧客は既に小切手帳を片手に待ちわびているはずだ。
400GbEの先に何が待ち受けているのか、エンジニアリングの観点から私たちがそこへどのようにたどり着くのかは、まだ定かではない。
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