まず非推奨、将来的に廃止へ
「Javaブラウザプラグイン」がついに廃止へ、Oracle決断の背景は?(1/2 ページ)
Oracleは、JavaのWebブラウザ用プラグインをまず非推奨とし、将来的に廃止する計画だ。その背景には、Webブラウザの進化やWebを取り巻く脅威の拡大がある。
OracleはJavaの開発・実行環境「Java Platform, Standard Edition」(Java SE)の将来のリリースで、Webブラウザ用のプラグイン(以下、Javaプラグイン)を廃止する。これは業界全体の動向に沿った措置だ。主要なWebブラウザの大半で、プラグインサポートが打ち切られようとしている。
セキュリティ問題が後を絶たない一方で、Web技術は進化を続ける。こうした中、Oracleを含むベンダーや開発者は、従来のプラグインに代わる技術を探している。
相次ぐWebブラウザの“プラグインフリー”化
主要Webブラウザベンダー数社は、デスクトップブラウザでのプラグインサポートを既に打ち切ったか、あるいは打ち切る方針を表明済みだ。こうした動きに先鞭をつけたのは、当初からプラグインの仕組みを採用していないモバイルデバイス用Webブラウザだ。
デスクトップデバイス用Webブラウザのプラグインフリー化では、Microsoftが先行した。同社はWindows 10に搭載した新Webブラウザ「Microsoft Edge」でプラグインを非サポートとした。同社が以前から提供してきた「Internet Explorer」(IE)は、まだプラグインをサポートしているが、IEは役割を終えようとしているとの見方が大勢を占める。
Googleも2015年秋にWebブラウザ「Chrome」の最新リリースで、プラグインサポートを打ち切った。Mozilla Foundationは2016年末までに「Firefox」のプラグインサポートを終了する計画だ。一方、「Safari」「Opera」など、プラグインサポートを継続するWebブラウザも幾つかある。
プラグインをサポートしないWebブラウザは、Javaや「Flash」「Silverlight」といった組み込み技術を実行できない。このため、Oracleが自社のプラグインに見切りをつけるのは驚くには当たらない。Javaアプレット(Javaプラグインを使ってWebブラウザで実行するJavaアプリケーション)をWebブラウザ内で実行するには、WebブラウザがJavaプラグインのインストールを許可する必要がある。Webブラウザベンダーがこうしたインストールを排除するとともに、Javaアプレットの実行環境も入手しにくくなっている。それに伴い、Javaプラグインの存在意義は薄れてきた。
OracleはJava開発キット「Java Development Kit」(JDK)の次期リリースである「JDK 9」で、Javaアプレット関連のAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)を非推奨にする計画だ。JDK 9は2017年に公開される見通しだ。さらにOracleは将来、JDKとJava実行環境「Java Runtime Environment」(JRE)から、Javaアプレット関連のAPIを完全に削除する。
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