Windows 10乗り換えで注目集める2-in-1
「Surface」を熱望するのはユーザーよりも “IT部門” その真面目な理由は?
高い携帯性とPCの機能性を併せ持つデバイスを社員に提供しようとする企業は、2-in-1デバイスに注目している。特にMicrosoftの「Surface」シリーズの人気が高いという。その理由をIT部門の視点で考える。
2-in-1デバイスはIT部門とユーザーにとって、管理性や生産性の面でメリットがある。そこで企業は、こうしたクライアントPCとタブレット両用のハイブリッドデバイスをビジネスに活用しようと考えるようになっている。
Windows搭載の2-in-1デバイスは、既存のWindows管理体制に統合できる点がIT部門にとってのメリットになる。ユーザーには、出先で生産性を上げられることが導入を望む大きな理由だ。これも、2-in-1デバイスがタブレットの携帯性を備える上、クライアントPCに相当する大画面ディスプレイにキーボード、そしてアプリが使えるおかげだ。
Microsoftが2016年9月下旬に開催したカンファレンス「Microsoft Ignite」の参加者は、2-in-1デバイス、特にMicrosoftの「Surface」シリーズの登場に強い関心を示していた。
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Surfaceと競合する2-in-1デバイスもチェックする
「2-in-1デバイスは、モビリティに対する企業の考えを変える。Surfaceシリーズは、モバイルユーザーが1つのフォームファクタに縛られることなく、いかに生産的になれるかを示している」と、Technology Business Researchのアナリスト、ジャック・ナーコッタ氏は語る。
多くの企業がWindows 10への移行を実施または検討しているが、Windows 10を搭載した2-in-1デバイスを導入すれば、IT部門はタブレットとクライアントPCの一貫した管理が可能になると、ナーコッタ氏は語る。Windows 10を導入した2-in-1デバイスは、社内で使うWindows 10 クライアントPCを同じ方法で管理できる。もし、ユーザーが同意するならば、企業で使うデバイスをWindows 10搭載2-in-1に統一し、その1台だけを管理すればよい。そうなれば、もう管理者は、ユーザーのWindows 10クライアントノートPCと「iPad」などのiOS導入タブレットをともに管理することもなくなる。
「IT部門は2-in-1デバイスを好んで導入するだろう。Windows 10を搭載しているので、クライアントPCと同じ管理ツールとセキュリティツール、そして、ネットワークアクセスツールを適用できるからだ。そのおかげでクライアントPCと2-in-1デバイスで一貫した管理が可能になる。それはまさにIT部門が目指してきた管理形態だ」(ナーコッタ氏)
なぜ企業はMicrosoft Surfaceシリーズを支持するのか
MicrosoftのSurfaceシリーズラインアップを構成する「Surface 3」と「Surface Pro 4」は、2016年10月時点でMicrosoftが販売している2-in-1デバイスだ。Surface Pro 4はハイエンドCPUと大容量のシステムメモリを搭載し、Surface 3はより小型で安価なラインアップだ。
「Surfaceシリーズは、HPやDell、Lenovoといったベンダーの製品と比べて、最もタブレットに近い2-in-1デバイスだ。企業がSurfaceシリーズを選ぶ理由もそこにある」とナーコッタ氏は語る。
「他社の2-in-1デバイスはキーボードの剛性が高い。PCとして使う場面を重視する場合は他社の2-in-1デバイスが合っているだろう。これに対し、Surfaceシリーズはタッチ操作を重視したモデルだ。スタイラスを使えば、細かい操作や手書き入力もスムーズにできる」(ナーコッタ氏)
Brotherhood Mutual InsuranceはSurface Proシリーズを12台導入済みで、将来的には40台程度まで増やす計画だ。会議室をよく使う社員は、クライアントPCにもタブレットにもなるこのデバイスを重宝していると、同社の技術サポートスペシャリストを務めるアダム・ガントル氏は語る。さらに、「ペンと紙でメモを取りたい社員もいるが、Surface Proシリーズなら、専用スタイラスの『Surface Pen』で手書きメモに近い使い勝手になる」と付け加える。
「Surfaceシリーズは、モバイルワーカーがこれまで抱えてきた不満を解消するデバイスだ。企業が導入しやすい価格が安いクライアントノートPCは重いのでモビリティに欠けるし、iPadなどは機能と使えるアプリに制約があるが、Surfaceシリーズにはこうした制約がない」(ガントル氏)
Surface Pro 4で利用できる機能の中でも、「Windows Hello」のようなWindows 10のセキュリティ機能は特に重要だと、ガントル氏は語る。生体認証機能のWindows Helloにより、ユーザーは顔や指紋、虹彩の認証でデバイスにサインオンできるからだ。
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