“キングオブWindowsタブレット”は健在
徹底レビュー:「Surface Pro 4」、“細かすぎて気付かない改善点”と変わらない魅力(1/4 ページ)
Windowsタブレットの“最高峰”との評価もある「Surface Pro 3」。その後継モデルとなる「Surface Pro 4」に、進化の余地はあったのか。ベンチマークを交えて検証する。
米Microsoftは認めないかもしれないが、タブレット「Surface」の初代は“参考デバイス”だった。Microsoftは、それまでのWindowsから抜本的に設計を見直した「Windows 8」「Windows RT」のリリースに際して、これからのWindowsデバイスがあるべき姿を漠然とした形で同社のハードウェアパートナーに示そうとした。これは、米Googleが同社の「Nexus」シリーズでしようとしたことと同じようなものだ。
Microsoftは「Surface 2」「Surface Pro 2」の開発に当たって、大幅な投資をしてSurfaceシリーズを改良した。だが、その後ほどなく、Windows 8が上手く行っていないことが明らかになった。
「Windows 10」の姿がおぼろげに見え始めてきた頃、MicrosoftはSurfaceシリーズの完全な見直しを図った。Windows RTを見限り、生産性にさらなる重点を置いてSurface Proを再設計した。具体的には、アスペクト比を3:2に変更し、スタイラスペンを本体に組み込んだ。こうして誕生したのが「Surface Pro 3」だ。
Surface Pro 3は、ユーザーと評論家のどちらにも非常に好評だった。そのことを考えれば、Microsoftが後継機である「Surface Pro 4」に大きな変更を加えなかったのもうなずける。ここで問題になるのは、変化の激しい市場において、アップデートを繰り返すだけでどれほど持ちこたえられるのか、ということだろう。本稿では、それを検証する。
構造とデザイン
一見すると、Surface Pro 4はSurface Pro 3と同じように見える。だが、細かいハードウェアの調整が加えられている。特に顕著なのが左側面で、新しくなった専用スタイラスペン「Surfaceペン」をマグネットで着脱できる。この着脱部の上部にあるのは、3.5ミリのオーディオジャックのみだ。上側面には電源ボタンと音量調整ボタンが配置され、そのすぐ後ろには冷却用の通気孔がある。通気孔はSurface Pro 4の上部をぐるっと囲い込むように配置されている。右側面にはSurface Pro 3で導入されたマグネット式の充電端子と、そのすぐ上にMini DisplayPortおよびフルサイズのUSB 3.0端子がある。
下側面には、「Surfaceタッチカバー」「Surfaceタイプカバー」というSurface専用のキーボード一体型カバーを接続するマグネット式コネクタがある。これは初代Surfaceからデザインが全く変わっていない。つまり、初代Surface用のタッチカバーもSurface Pro 4で使用できる。
キックスタンドもSurface Pro 4はSurface Pro 3からほとんど変化がない。ヒンジは細かく調整可能で、microSDカードスロットがキックスタンドの内側に隠れている。Surface Pro 4とSurface Pro 3のキックスタンドは見分けが付かない。いずれも150度まで広がり、その安定性には目を見張るものがある。膝の上に置いた場合でさえ安定感は抜群だ。
Surface Pro 4本体の寸法は、292.1ミリ(幅)×201.4ミリ(高さ)×8.4ミリ(厚さ)で、重量は約766グラム(米Intelのプロセッサ「Core m3」搭載モデル)または約786グラム(「Core i5」「Core i7」モデル)だ。Surface Pro 3と比較すると、厚さは0.7ミリ薄くなり、重量は34グラム(Core i5/Core i7モデルの場合は14グラム)軽くなっている。
これまでにリリースされた全てのSurfaceシリーズと同様、Surface Pro 4は非常に堅牢な作りになっている。米TechTargetは、Windowsデバイス市場ではSurfaceのハードウェアに勝るものはないと一貫して主張してきたが、その認識は今も変わらない。Surface Pro 4は、以前の機種と同様にマグネシウム合金構造を採用する。感触は頑丈で曲がることはない。われわれがオフィスで使用しているSurfaceシリーズの旧型機は、乱雑に扱うことが度々あっても耐え抜いてきた。そこから判断すると、Surface Pro 4も日常的に使用する中で生じる問題は、難なく乗り越えられると断言できる。
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