“キングオブWindowsタブレット”は健在
徹底レビュー:「Surface Pro 4」、“細かすぎて気付かない改善点”と変わらない魅力(2/4 ページ)
ディスプレイとスピーカー
Surface Pro 4には12.3インチのディスプレイが搭載されている。解像度は2736×1824ピクセルで、画素密度は267ppiだ。市場でも最高品質ディスプレイの1つである。
このディスプレイは、ほぼ全ての基準で卓越している。色合いは驚くほど精密でバランスも取れている。有機発光ダイオード(OLED)を採用したディスプレイにありがちな、不自然なほどの彩度の高さはない(実際のところ、OLEDはスマートフォンや小さめのタブレットでは非常に見やすいが、このサイズのデバイスでは過剰に感じるだろう)。そのため、長時間使用しても目が疲れることはない。
またSurface Pro 4ほどグレア(光沢)を抑えている一般消費者向けデバイスは、ほぼ存在しないだろう。安価なタブレットの中には滑稽なほど輝度を高くすることでグレアに対処しているものもある。だがSurface Pro 4の輝度は、妥当なレベルを保っている。ガラスの反射さえもないのは、光学接合処理が施されているためだろう。厳密にはグレアが問題を引き起こす可能性はある。とはいえ、それが原因でSurface Pro 4が使用できなくなるような事態が生じることはない。
Surface Pro 4のディスプレイは、Surfaceペンが使用でき、10点マルチタッチが可能だ。指紋や汚れは付くものの、付着しやすいというほどではない。タッチ操作に対する精度は高く、反応も早い。最近掲載した複数のWindows 10デバイスのレビュー記事では遅延についてマイナスの評価を下したこともある。だがSurface Pro 4に、そうした問題は見られない。Surface Pro 4は、米Appleの「iPad」をはじめとするどのタブレットにも引けを取らない応答性を備えている。
ディスプレイが改良されていることは、Surface Pro 4とSurface Pro 3を並べて比べてみると一目瞭然だ。Surface Pro 4のディスプレイは、ベゼルが細くなったことで0.3インチ大きく、画素密度も216ppiから267ppiに向上している。Surface Pro 3のディスプレイ右側にあったWindowsボタンは、Surface Pro 4ではなくなっているものの、光センサーや自撮り用のカメラ、ピンホールマイクは依然として上端部に配置されている。
ディスプレイの上端には前面スピーカーを搭載する。ユーザーに音を届けるにはうってつけの配置だ。他のタブレットやノートPCに比べ、Surface Pro 4のスピーカーは飛びぬけて品質が高く、音はクリアで力強い。
Surface Pro 3に比べるとSurface Pro 4の方が音にやや厚みがある。また、個人用途としては音量も十分で、騒音の多い環境でもよく聞こえる。
相対評価をすると次のようになる。ノートPCやタブレットのスピーカーは低品質であるのがお決まりだが、Surface Pro 4のスピーカーは優秀だ。お世辞にも良いとはいえないものが多い中、ずばぬけて良い。ただし、音楽ファン、ゲーマー、オーディオオタクにとって、外部スピーカーを使用する選択肢は外せないだろう。
接続端子
このような薄型デバイスにフルサイズUSBが搭載されているのは喜ばしいことだ。とはいえ、USB Type-Cのことを考えると落ち着いてはいられない。新しいデバイスであるならば、これから採用が広がると考えられるUSB Type-Cを搭載しているのが望ましいのは言うまでもない。
専用のマグネット式充電ケーブルの問題もある。Surface Proのマグネット式充電ケーブルは現在2代目だ。洗練されてはいるものの、その長さと薄さから扱いづらいところがあるのは否めない。
不思議なことに、Surface Pro 4に同梱されているのは一体構造の充電ケーブルだが、Surface Pro 3に同梱されているケーブルは2つのパーツで構成されている。両者の主な違いは、2つのパーツで構成されている充電ケーブルには、フルサイズUSBの入力端子があることだ。これは非常に実用性が高い。旅行者が混雑している空港やラウンジでSurfaceとスマートフォンの両方を同時に充電するといった状況では特に役立つ。Surface Pro 4が高価格であることを考えると、この点をMicrosoftが安く済ませたのは残念だ。
Surface Pro 4は、Bluetooth 4.0に加えて無線LAN規格「IEEE 802.11ac」にも準拠している。無線LANの接続も安定している。一方、Appleの「iPad Pro」はBluetooth 4.2に準拠している。また他の多くのデバイスは、少なくともBluetooth 4.1に準拠している。こうした新しいBluetooth規格には、高速化とプライバシー保護に関する追加機能が幾つか盛り込まれている。こうした改善の多くは、LTEやウェアラブル端末のデータを扱うために必要なものだ。
スタイラスペン
新しいSurfaceペンも、Surface Pro 3と同じくイスラエルN-trigのテクノロジーを採用している。ただし、Microsoftはこのペンを賢明にも改良している。Surface Pro 4のSurfaceペンは、1024段階の筆圧検知が可能。これは、筆圧検知が256段階だったSurface Pro 3のSurfaceペンからの大幅な向上である。ただし、Surface Pro 3のペンの筆圧検知は、ワコムのテクノロジーを採用していたSurface Pro 2のスタイラスペン(1024段階の筆圧検知)から大幅に低下していたことに留意されたい。
新しいSurfaceペンは長くなったが、太さと重量は前モデルとほぼ同じだ。ペン軸上にあった2つのボタンは廃止され、先端とペン尻のボタンだけが搭載されている。側面はフラットになっており、この部分は2つの役割を果たしている。1つは、Surfaceペンの握りやすさを改善すること。もう1つはSurface Pro 4の左側面にマグネットでSurfaceペンを装着可能にすることだ。
新しいSurfaceペンも単6電池で動作する点は変わらない。消しゴムボタンを押すと、メモアプリケーションの「OneNote」が起動するのも相変わらずだ。また、消しゴムボタンを2回押すとスクリーンショットを撮影できる。変更点があるのは長押しだ。長押しすると、音声アシスタントの「Cortana」が起動するようにした。機能として重要性は低いものの、Surfaceペンをよく使用するユーザーは、ワークフローの中にCortanaを簡単に組み込むことができる。これは歓迎すべきことだろう。
それ以外のパフォーマンスについては、Surface Pro 3のペンとほぼ同等のようだ。芸術的な作業に従事しているユーザーであれば筆圧検知が改善されたことによる違いに気付くだろう。だがOneNoteを使用している場合にすぐ分かるほどの違いではない。それから、手の平を認識しないようにする「パームリジェクション」は正常に機能する。ホバー操作(ペン先を画面から浮かせてカーソルを動かす操作)が機能するための、ペン先から画面からの距離に関しては、Surface Pro 4とSurface Pro 3に差はない。
直線を引くテストしたところ、Surface Pro 4ではSurface Pro 3で見られた問題が解決されていないことが明らかになった。ゆっくり描いた線の滑らかさに問題がある。ただし、ペン端の検知には改善が見られる。
タイプカバー
タイプカバーは、Surface Pro 4に同梱されているべきだった。Surfaceシリーズにはキーボードが必要不可欠である。Surface Pro 4を最大限に活用するために、ユーザーが追加の出費を強いられるのは嘆かわしいことだ。
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