「Operations Management Suite」に新機能
「Office 365」で大丈夫? と思う企業が使うべきハイブリッドクラウド環境管理ツールの実力(2/2 ページ)
システムとサービスにおける問題の検出
アプリケーション管理サービスの「BlueStripe」がOperations Management Suiteの一部となり、「Application Dependency Monitor」に名称変更されている。Microsoftはこのサービスを、カスタムコードの“サンドボックス”から新しい(より効率的な)アプリケーションモデルに移行させる中で、このサービスに再設計を施し、顧客のアプリケーション、サービス、データソース間の接続、さらにはクラウド間の接続を一元的に把握できるようにした。
Application Development Monitorが宣伝通りに機能すれば、Office 365(そしてAzure全体)のカスタム機能をデプロイしたいと考えている企業は、大きな恩恵を受ける。これらの機能を、多くの異なるサーバやソースが関わる複雑なビジネスプロセスに導入したい場合も同様だ。
Application Development Monitorが提供する診断の支援機能は画期的だ。基本的にユーザーからサーバが見えない環境において、システムコンポーネント間のトラフィックを監視し、理解することは、これまでは到底不可能だった。だが、依存関係を監視可能にすることはもとより、依存関係をマッピングすることができれば、クラウドにおけるアプリケーション、プロセス、システムのトラブルシューティングが、これまでより格段に実現しやすくなる。
アプリケーションのディザスタリカバリ
クラウドを信頼してアプリケーションをデプロイする場合の大きな問題は、システムがクラッシュすると、顧客はお手上げになってしまうことだ。サーバに触ることができなければ、リカバリをコントロールすることはできない。ハイブリッドクラウドでは、この問題はさらに複雑になる。アプリケーション/プロセスがオンプレミスとクラウド間やクラウド間で連係しているからだ。
Operations Management Suiteでは、新たに専用の「Azure Site Recovery」が利用できるようになった。これによってリカバリの計画が容易になり、時間と費用の負担が軽減されている。完全なカスタムアプリケーションやプロセスの場合、このAzure Site Recoveryが最適な解決策になる。オンプレミス環境向け製品で一般的に可能なレベルよりも高速かつ安価にリカバリを実行できる。さらに、これは開発環境およびテスト環境を再構築する方法として、安価で真に実用的だ。
だが、Office 365アプリケーションの場合、そうすっきりとはいかない。Office 365アプリケーションは、よりコントロールされた環境にあり、多くの顧客が同じサーバを共有している。ディザスタリカバリは、ソフトウェアに限れば前述の新機能によってスムーズに実行されるが、物理サーバの問題は複数の顧客に影響する。そのため、リカバリはユーザーから見ると、分かりにくいプロセスになる。
それでも、Operations Management Suiteは大きく前進している。「Microsoft Ignite」で発表されたOperations Management Suiteの新機能は、MicrosoftがOffice 365とAzureの既存顧客および潜在顧客の声に耳を傾けていることを示している。ユーザー企業は、これらのクラウドサービスに、エンドユーザーの信頼向上につながるような有意義な変更が加わることを期待してよさそうだ。
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