体験版で知るWindows Server 2016操作テク【第2回】
Windows Server 2016で登場した難解「コアライセンス」を把握する(2/2 ページ)
難解なコアライセンスのルールを知る
Windows Server 2016のライセンスで最も分かりにくいのがコアライセンスのルールだ。分かりにくくしているのが「最小ライセンス構成」の扱いといえる。Windows Server 2016の最小ライセンス構成は16コアライセンスで、これを超える場合に2コアライセンスがセットになった「コアライセンスパック」を追加で購入する必要がある。このため、コアライセンスは16個、18個、20個という区切りでしか増やすことができない(ただし、マルチCPUシステムで搭載するCPUの数はそのほとんどが偶数)。
全ての物理コアに対して1つのコアライセンスが必要だ。さらに、1基のプロセッサにつき最低8コアライセンスがなければならない。これはプロセッサ1基のコア数が8コア以下でも8コアライセンスがなければならないとことになり、プロセッサが4基あれば、最低でも32コアライセンスが必要になる。
このようにどのようなハードウェアであっても、最低限16コアライセンスが必要で、プロセッサ数に応じてその8倍のコアライセンス数と、サーバ内の全てのコアの合計数をカバーできるコアライセンス数が必要になる。サーバ、プロセッサ、コアの各ルールで要求される合計コアライセンス数のうち最も大きな数のコアライセンス数が必要になる。
もっとも、最近のサーバは8コア以上を実装するプロセッサを搭載していることがほとんどだ。個人ユーザー向けのPCでさえ4~8個コアプロセッサを搭載しており、高い性能を求めるサーバであれば、より多くのコアを搭載するのは必須だからだ。
このため、サーバやプロセッサ数によるコアライセンスの制限は、小規模なサーバでなければ問題にならない可能性が高い。問題があるとすると、これまで使っていなかった古いマシンをサーバに転用する場合だ。しかし、ライセンス数やコストに見合った性能、ランニングコストやメンテナンスコストを考えると、Windows Server 2016をわざわざ動かすためのサーバとして旧式PCが「適格」かどうかは疑問のあるところだ。
仮想実行環境とライセンス
Windows Server 2016では、仮想環境、物理環境を問わず動作しているWindows Server 2016の実行環境をOSE(Operating System Environment)と呼ぶ。Windows Serverは仮想実行環境(仮想OSE)を持っているため複数の仮想マシンで動作できるが、1つのOSEは必ず物理環境(物理OSE)での実行になる。
Datacenterエディションでは、OSEの数に制限はないが、Standardエディションの場合には物理、仮想を含めて、1つのライセンスで2つのOSEまでと規定している。ただし物理OSEを純粋に仮想OSEのホストや管理用に使い、ソフトウェアの実行用に使わない場合には、物理OSEで2つまでの仮想OSEに加えて1つのインスタンス(OS実行単位)を実行できる。
Standardエディションでこれ以上のOSEを実行したい場合、該当するハードウェアに対して適切なコアライセンスをさらに複数用意する必要がある。例えば、現在16コアライセンスが適切な状態のサーバで3つ目のOSEを動作させる場合、さらに16コアライセンスを用意しなければならない。この追加の16コアライセンスで2つのOSEを追加でき、併せて4つのOSEを利用できるようになる。
なお、コアライセンスの導入でルールが複雑になったが、コアライセンスの価格設定は、現行のWindows Server 2012R2のプロセッサライセンスの約8分の1となっているため、プロセッサ数、コア数が同等の場合、価格的な違いはほぼ生じない。
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