時代はバイモーダル
専門家も誤解する「Windows Server 2016」の2つのコンテナ技術、比較で分かったことは(1/2 ページ)
マイクロサービスを利用している企業にとって、コンテナ技術の選択は厄介な問題だ。本記事ではWindows Server 2016で利用できる各種コンテナの特徴について説明する。
Web 2.0時代の幕開け以来、クラウドベースのアプリケーションは最大の技術革新の1つになった。これはコンテナ技術の登場によるところが大きい。Linuxの世界では以前からコンテナが活躍しているが、「Windows Server」では新しい技術だ。
Microsoftは「Windows Server 2016」で、オプションとしてコンテナを初めて提供する。今日のITインフラの多くは仮想化技術をベースとしており、仮想マシン(VM)が一枚岩的なアプリケーションをサポートするのが一般的だ。例えば、1個あるいは複数のVMがWebのフロントエンドを構成し、一部のVMがビジネスロジック層を実行し、残りのVMがバックエンドのデータベースサービスを提供する、といったパターンだ。
こうした方式とは異なり、コンテナとマイクロサービスは、モジュラー方式でクラウドアプリケーションを作成できる。コンテナを利用すれば、大規模でモノリシックなVMやアプリケーションを使わなくても、軽量なマイクロサービス群を使ってアプリケーションを作成することが可能だ。
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Windows「Nano Server」
Dockerとは
マイクロサービスアーキテクチャは基本的に、単独で配備可能な小型のモジュラーサービス群で構成されるアプリケーションを開発する手法だ。各サービスは独自のプロセスを実行し、合意された標準プロトコルによって他のサービスと通信する。
これらのサービス群は、最新世代のビジネスアプリケーションを構成する。この次世代型マイクロサービスアプリケーションは「モード2」と呼ばれることもある。多くの開発者、特にオープンソース系開発者は「コンテナ化されたマイクロサービスは未来の波であり、次世代アプリケーションの開発手法の基礎となる」と考えている。
マイクロサービスの独立性は、DevOps方式の開発を容易にする。この方式では、アプリケーションを迅速かつ継続的にアップデートできる。アプリケーションの残りの部分に影響を与えずにコンテナをアップデートできるからだ。コンテナがマイクロサービスに適しているのは、コンテナはVMと違って小型でステートレスであり、配備とアップデートが容易にできるからだ。コンテナおよびコンテナ内で動作するマイクロサービスに障害が起きた場合でも、新たなコンテナを立ち上げるだけで、障害が起きたコンテナの処理を引き継げる。
Windows Serverコンテナの導入に備える
Windows Server 2016では、オンプレミスおよびクラウドでコンテナとマイクロサービスアプリケーションが利用可能になる。Linuxコンテナと同様、Windows Server 2016のコンテナの場合も、ホストOSにコンテナランタイムがインストールされる。コンテナ化されたアプリケーションは全て、同じベースOSを共有する。また、各コンテナは他のコンテナから隔離されている。
VMの場合はそれぞれに専用のカーネルを用意するのに対し、コンテナは同じカーネル、ネットワーク接続、ベースファイルシステムを基盤となるホストOSとして共有する。VMとは違い、エミュレートしたハードウェア、メモリ、ストレージおよびOSを個別に用意する必要がないのだ。
コンテナは物理ハードウェアをエミュレートする必要がないので、VMよりもはるかに小型でリソース効率に優れている。Windows Serverとコンテナの組み合わせについては、次の2種類から選ぶことができる。
Windows Serverコンテナ
Windows Server 2016で動作する「Windows Serverコンテナ」は非常に軽量だ。全てのWindows Serverコンテナは、コンテナホストと同じカーネル、ネットワーク接続、ベースファイルシステムを共有する。
Hyper-Vコンテナ
「Hyper-Vコンテナ」はWindows Serverコンテナよりもセキュアだ。これは、ホストから隔離され、高度に最適化されたVM内で各Hyper-Vコンテナが動作することによる。Hyper-Vコンテナはホストのカーネルを共有せず、VMのOSを使用する。よりセキュアな環境を提供するが、オーバーヘッドは大きくなる。
Windows Serverとコンテナの形式は、Windows ServerコンテナホストとHyper-Vコンテナホストの間で互換性がある。Microsoftは、Windows Server 2016コンテナ用の新しいインストールオプションとして「Nano Server」を追加する予定だ。これは、Windows ServerコンテナとHyper-Vコンテナを実行するためのクラウドプラットフォームという位置付けだ。
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