Sensuで始めるクラウド時代のシステム監視
今、話題の監視ツール「Sensu」とは?――基本的な構成、監視の仕組みを理解する(2/2 ページ)
Sensuを使うメリットとデメリット
最後に、Sensuを利用する際のメリット/デメリットを整理しておきます。Sensuの利用で得られるメリットには、以下のようなものがあります。
- クラウド環境において、監視に関わるメンテナンスコストを少なくできる
- インスタンスの追加、削除に合わせて、自動的に監視を開始、停止できる
- 監視項目などの設定はsensu-serverに集約されており、管理しやすい
- ドキュメントやプラグインが充実しており、比較的容易に導入できる
- 公式ドキュメント:Sensu | What is Sensu?
- コミュニティーによるプラグイン集:Sensu Plugins - Home
一方、Sensuには以下のようなデメリットがあることも覚えておいてください。
- 使用するミドルウェアの知識が必要になる
- Sensuだけでなく、RabbitMQとRedisを構築、運用する必要がある
- ミドルウェアを冗長化したり、スケールアウトしたりする場合、比較的高度な技術を求められる
- リソースなどのメトリクスを収集できるが、保存したり、可視化したりする機能を備えていない
- 死活監視だけでなく、メトリクスの収集も可能だが、別途保存先が必要になる
- メトリクスの可視化には、時系列データベース「InfluxDB」+可視化ツール「Grafana」、または検索エンジン「Elasticsearch」+可視化ツール「Kibana」の組み合わせを併用することが一般的である
今回はSensuの概要と基本的な構成、監視の仕組みを説明しました。監視クライアントの自動登録や構成管理ツールとの親和性の高さなど、他の監視プラットフォームと比較して、クラウド環境に適していることがご理解いただけたと思います。
次回以降は@ITにて、Sensuのインストールや設定、メトリクスの収集と可視化、スケールアウトと冗長化など、より具体的な内容を説明します(@IT連載インデックス)。実際の運用で得られたノウハウの紹介なども行う予定ですのでご期待ください。
参考文献
本稿の執筆に際し、Sensu開発者のSean Porter氏のブログや講演資料、Sensuのソースコードを参考にさせていただきました。
筆者紹介
堀内晨彦(ほりうち・あきひこ)
生まれも育ちも香川県。香川大学大学院情報科出身。学生時代は研究の傍ら、勉強会やコミュニティー活動に積極的に参加し、「Sensu Deep Talks」などを主催。2016年4月からは上京し、ICT企業でベアメタルクラウドの開発に従事。趣味は料理とカメラ。
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