IT部門の責任はどう変わる?
DaaSとVDIを比較、オフィスからの解放を現実にするデスクトップ仮想化とは(2/2 ページ)
デスクトップ仮想化の利用場面と選択すべきオプション
ではIT管理者は、DaaSかVDIかの決着をどう付けるべきなのか。セキュリティとコントロールに関してはVDIの方が勝る。VDIの完全導入にかける資金と時間とリソースがある企業なら、デスクトップ仮想化の選択肢の中で、VDIは優れた手段といえる。
一方、データ保存のためにクラウドへと向かう企業が増える中で魅力的なのがDaaSだ。クラウドは開発、ユーザーアクセス、ITメンテナンスに関する柔軟性が高い。DaaSは多額の初期投資を必要としないため、規模の小さい組織や仮想化のテスト用に適している。どの程度の仮想化が望ましいのかはっきりしないという企業の場合、DaaSでは数を変えて調整することが可能だが、VDIではそのために作業をやり直す必要が生じる。
DaaSの活用
各業界ともそれぞれ守るべき独自のセキュリティおよびコンプライアンス規制がある。DaaSはプロバイダーによってパッケージ化されていることから、特定のビジネスに完璧に合ったサービスを見つけるのが難しいこともある。何もかも適しているかどうかを確実に知る唯一の方法は、コンプライアンス対策をチェックするためのIT部門によるアクセスをDaaSプロバイダーが許可しているかどうかによる。もしプロバイダーがIT部門にハイパーバイザー設定の権限を付与していれば、TI部門が機能をカスタマイズできる機会は広がる。
DaaSではクラウドを使ってデータストレージ、コスト不安、ロケーション依存の問題を解決できる。ただしクラウドは最大のセキュリティ問題が存在するという点で、もろ刃の剣でもある。IT部門はDaaSプロバイダーを全面的に信用してセキュリティ対策を委ねなければならない。一方、VDIでは古いインフラの上にセキュリティが構築されることも多く、サイバー攻撃に対抗する層がない場合もある。DaaSプロバイダーは、起こり得る複数の攻撃手法のことを熟知していて、脅威を発見すればピンポイントで取り除くことができる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「Excel至上主義」の終わらせ方 丸2日の手作業地獄から情シスと現場を救うには
-
2
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
3
「Microsoft 365のセキュリティ運用」に関するアンケート
-
4
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
5
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
6
「Salesforceのテスト自動化ツール」に関するアンケート
-
7
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
8
IT製品の導入に関するアンケート「サーバ&ストレージ」編
-
9
「AI時代の統合基盤・エンタープライズAI管理」に関するアンケート
-
10
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
2
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
3
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
8
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
9
マンガで解説、1日で生成AI環境を構築できるワークショップの中身とは?
-
10
Dark AIが台頭する時代の新発想、「より高度なAIで対抗する」具体的方法とは?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー