巨人を脅かすか
SnapRoute、NGINXなどの注目オープンソースネットワークソフトを紹介(3/3 ページ)
オープンソースネットワークソフトウェアに対する既存ベンダーの反応
CiscoやJuniperなどの既存ベンダーでも各種オープンソフトウェアプロジェクトが進行している。Juniperの「Open Contrail」では、ネットワーク管理者がクラウド環境で仮想ネットワークを作成する方法を提供している。これは、Networldの「Aviatrix」の運用方法と似ている。
それから、Ciscoでは、多くのオープンソースネットワークソフトウェアプロジェクトが現在進行中だ。
コンサルティングエンジニアとして著名なエド・ワーニッケ氏は、Ciscoが「OpenDaylight Project」に何年もの歳月を費やしていると話す。OpenDaylightは、ネットワーク管理者がネットワークの可視性を得られるようにするオープンソースコントローラーだ。具体的には、グローバルネットワークポリシーを設定したり、サービス機能チェーンを作成したりすることが可能になる。また、Ciscoは、分析についてはPaNDA、ネットワークの統合とテストはOpen Platform for NFV、エンタープライズネットワークにおけるパケットの転送についてはFidoと協業している。
OpenDaylight Projectのエグゼクティブディレクターを務めるニーラ・ジェイクス氏は、コンピューティングとネットワークのあらゆる側面において、オープンソースが普及するだろうと語る。オープンソースのLinuxやHadoopにIT担当者が価値を見いだしたのと同じように、オープンソースネットワークソフトウェアも、より効率的なネットワークアプリケーションを作成するコミュニティーを生み出すだろう。
「既存のベンダーが板ばさみの状態になっていることは理解している。プロプライエタリなネットワークの時代が終わったことを既存のベンダーは理解している。だが、どうやって上手く転換を図ったらよいのかが分からないのだ」(ジェイクス氏)
SnapRouteなどのオープンソースOSを活用するスイッチがシェアを拡大している。ただし、ネットワーク機器の市場で急成長を遂げているものの、まだシェアは小さいとジェイクス氏は語る。
これは真実かもしれない。だが、フォレスター氏がSnapRouteでネットワーク管理者の生活を楽にしたいと考えているのは事実である。だが、それがどう実現されるかは不確かだ。SnapRouteは全ての既存のスイッチに追加されるようになるかもしれない。また、SnapRouteがスクープされるかもしれない。何が起こるかは現時点では未知数だ。
ただし、中小企業、大企業、通信事業者、大手プロバイダーは、オープンソースネットワークソフトウェアの果たす役割が大きくなることを見越しておくべきだろう。既存ベンダーは、約30年にわたって人気を博してきたが、新しい時代の幕開けを迎えたようだ。
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