活用に向けての課題を新技術で解決
モバイル導入とVDIの“鬼門”をどう避ける? 必要なインフラとは(2/2 ページ)
モバイルアクセスの見直し
エンタープライズモビリティも、VDIと程度の差はあるものの、ITインフラサービスに関わる問題の改善を迫る。
BYOD(個人端末の業務利用)の流れの中で、多くの企業が無線帯域容量を検討し、アップグレードしなければならなくなった。ただし、Wi-Fiのセキュリティ上の利点(デフォルトでの暗号化など)が明らかになったので、こうしたアップグレードはどのみち行われていただろうと、モーン氏は語る。
「以前は、Wi-Fiはアドオンだった。今では主要なアクセス方法となっている」(モーン氏)
また、ユーザーが作成するデータの量(特に、文書を代替または補強するための写真や動画の量)が増えていることから、企業はストレージ戦略の再検討を迫られている。再検討の結果、ストレージを追加購入することになるとは限らないが、どのようなデータをどれだけの期間、保持するかに関するポリシーの策定が必要になると、クック氏は語る。
大きな問題は、企業システムへのユーザーのアクセス方法に関するアプローチをIT部門が見直さなければならないことだ。今日の従業員は、さまざまなOSで動作する各種のデバイスを、有線、無線、携帯回線で利用する。このような状況では、企業リソースへの個々人の接続を汎用的な方法で一律に管理したり、保護したりすることはできないと、イーガン氏は説明する。
代わりに、企業はユーザーの役割、デバイス、ネットワーク、位置、その他のファクターに基づいて、ユーザーがどのアプリケーションやデータにアクセスできるかを管理するポリシーを作成しなければならない。
「こうした管理が可能なシステムはどのようなものだろうか」とイーガン氏は問い掛ける。
そうしたシステムには、アイデンティティー管理およびエンタープライズモビリティ管理ソフトウェアに加え、データの保存と保護や、侵入検知および防止を行うよう設計された技術が含まれる。
企業は通常、必要に応じてITインフラサービスを購入しており、大きな計画の一環として購入してはいない。そのため、サービスの利用状況が全体としてどうなっているかが、手遅れになるまで分からないこともあると、ITソリューションを提供するMCPcのCTO(最高技術責任者)、アイラ・グロスマン氏は警告する。そこでMCPcの顧客の多くは、エンドユーザーコンピューティング投資の効果を確認するため、資産管理ソフトウェアや通信費管理ソフトウェアに投資しているという。
「個々のユーザーへのコスト配賦プロセスは、ますます複雑になってきている」と同氏は付け加える。
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