知っておくべき5つのポイント
Amazon、Netflix、Twitterで導入が進むマイクロサービスの未来とは?
エンタープライズアプリケーションを作成する手段としてマイクロサービスが有望視される理由を5つのポイントから考える。
マイクロサービスはエンタープライズアプリケーションを作成する望ましい手段として台頭している。2012年に見られたモバイルアプリ開発の導入と同様に、専門知識の不足によってマイクロサービスの導入が遅れている企業もある。だが、IoT開発の増加に伴い、近い将来においてマイクロサービスが開発者に選ばれるアーキテクチャになることは避けられない。
一部のDevOps文化に合わないという批判を受けることはあるが、マイクロサービスの導入は進み、多くの業界で熱狂的な支持者を獲得するようになっている。Amazon、Netflix、Twitterなどの大規模なオンラインサービスは、全てモノリシックなテクノロジースタックからマイクロサービス駆動型のアーキテクチャへと進化している。これらのオンラインサービスは、この進化によって現在の規模まで拡大することができた。マイクロサービスは、Web、モバイル、IoT(ウェアラブルを含む)にわたる各種プラットフォームとデバイスをサポートするのに理想的なアーキテクチャである。特にIoTの開発においてはマイクロサービスの使用が有望だ。その理由を5つのポイントから紹介する。
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マイクロサービスとは何か
1.安価なコスト
現在IoTセンサーとIoTデバイスは、かなり手頃な価格で入手できるようになっている。そのため、ほとんどの場合、少数のより強力で高価なセンサーではなく、それぞれが1つのことを適切に実行する数百の小型のセンサーを導入した方がコスト効率は良い。その大きな理由は、デバイスを問わず、これから数年の間に、多くのデバイスが時代遅れになるか、より高度でコスト効率の良い代替品に取って代わられることにある。単純なハードウェアを導入することで得られるメリットは、価値を追加したり、機能の不足を補ったりするためにマイクロサービスを利用できることだ。またネットワークを徐々に拡大し、個々のコンポーネントをリプレースしながら、コスト効率の良い方法でアップグレードと維持を行うことができる。適切に行えば、モノリシックシステム全体を一気にリプレースする必要はなくなる。
2.高速なイノベーション
IoTの導入はまだβ版の段階にある。優秀で役に立つデバイスが既に何十億台も導入されている。だが、そのようなデバイスの可能性を完全に引き出すという点では、まだ表面をかすっただけの状態にすぎない。マイクロサービスの開発手法を使用すると、“モノ”と“サービス”の新たな組み合わせを簡単にテストできるようになり、イノベーションと、ひいては価値を解放できるようになる。テクノロジースタック全体を構築したり数カ月にもわたって大きなインフラに投資したりする必要はない。マイクロサービスでは、興味のあるコンテンツに手を加えてテストして、問題に対する革新的な解決策の恩恵をすぐに享受できる。
3.リスクの切り離し
マイクロサービスを使用してソリューションを組み立てることで、調整や反復を即座に行うことが可能になる。そのため、失敗する危険を回避できる。この作業は、システム全体やIT環境を再構築する必要なく実行可能だ。ほとんどのモバイル開発者とWebアプリケーション開発者は、アジャイル開発の手法を適用することで既に素晴らしい成果を手にしている。IoT向けに開発する場合、たった1週間でデバイスにフル機能を装備させることは恐らく不可能だろう。ただし、1~2週間という短期間でマイクロサービスの構築に集中することで、ゴールに向けて前進し続け、大幅に低いリスクで、1つずつ必要なAPIを全て接続することができる。
4. 柔軟性とアジリティ
マイクロサービスを利用するもう1つの大きなメリットは、テスト後に特定のサービスがうまく機能していないことが判明した場合は、より適切なサービスまたはニーズに合ったサービスに置き換えることができる点だ。開発や統合にマイクロサービスの手法を使用することで、機能を迅速に構築したり、徐々に改良したりすることが可能になる。置き換える準備ができたら、他の部分への影響を心配することなく、パズルの1ピースを更新するだけだ。
5. 無限の付加価値
導入するデバイスは、物理的なコンポーネントをアップグレードするか置き換えるまで、物理的な性能が向上することはない。しかし、継続的に進化するマイクロサービスによるデジタルアップグレードは、範囲と頻度のどちらにも制限がない。2Dの画像をキャプチャーするためだけに設計されているカメラが、接続するサードパーティーのサービスによっては、統計交通情報、待ち行列の長さ、気象情報が提供されるかもしれない。
企業が最初の選択肢としてマイクロサービスを採用しなかったときを思い出すのが難しくなるのも時間の問題だろう。IoTの台頭により、マイクロサービスを新規産業と従来の産業に送り込む風が巻き起こっている。高いメリットをもたらし、リスクが低く、コストとリソースを節約できるマイクロサービスの導入は、頭を悩ませる問題でもない。
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