価格設定は高めだが……
徹底レビュー:かつてないほど長時間稼働「ThinkPad X270」は理想のビジネスPC?(3/3 ページ)
ベンチマーク
wPrime Systemsの「wPrime」によるプロセッサの比較(スコアが低いほどパフォーマンスが高い、単位:秒)
Futuremarkの「PCMark8 Home」(Accelerated)によるWindows 8の一般的な作業(Webサーフィン、動画のストリーミング、ドキュメントの作成、ゲームのプレイなど)に関する全体的なシステムの総合スコア(スコアが高いほどパフォーマンスが高い)
PCMark8の「Work accelerated」によるWindows 8で業務関連生産タスクを実行したときの総合的なシステムパフォーマンスの測定(スコアが高いほどパフォーマンスが高い)
Futuremarkの「3DMark Fire Strike」(新しい「DirectX 11」のベンチマーク)によるゲームプレイ時のグラフィックスカードの総合的なパフォーマンスの測定(スコアが高いほどパフォーマンスが高い)
Crystal Dew Worldの「CrystalDiskMark」によるストレージドライブのパフォーマンススコア
発熱とノイズ
しばらく使うと、ThinkPad X270の左半分が、ほのかに温かくなる。だが、全体的にひんやりした状態が維持された。ノイズについては、内蔵ファンの起動頻度が思っていたより高かった。Webを閲覧しているときには低速で稼働することが多く、ワープロなどごく平凡な作業を行っているときだけオフになっていた。なお、ファンは筐体の左側に設置されている。静かな部屋であれば、速度に関係なくファンの音が聞こえる。ただし、ファンの音が煩わしいかどうかは、議論の余地がある。最高速度で稼働していると、ファンはうなり音をあげる。だが、そのような音を聞いたのは、かなり高負荷のベンチマークテストを実行しているときだけだ。総合的に見て、ほとんどの状況ではファンのノイズが気になることはないだろう。
バッテリー持続時間
バッテリー持続時間のテストでは、実際のバッテリー持続時間を正確に評価するために、Futuremarkのベンチマークテスト「PowerMark」を「バランス重視」モードで使用した。このテストの結果は最悪のシナリオと捉えることができるだろう。このテストは、自動化されたWebサーフィン、ゲーム、動画再生、事務処理の負荷で構成されていた。なお、ワイヤレス機能はオフにし、ディスプレイの明るさは約50%に設定した状態で実施している。
Futuremarkの「Powermark」によるバッテリー持続時間の比較測定(スコアが高いほどバッテリーの持続時間が長い、単位:分)
ThinkPad X270の結果が2つ含まれていることが分かるだろう。どちらも3セルリアバッテリーを搭載しているが、一方はさらに強力な6セル72Whの拡張容量バッテリーを搭載している。後者は驚異的なバッテリー持続時間を誇っている。これはTechTargetが知る限りノートPCで最高の記録かもしれない。また、これが最悪のシナリオであることを忘れないでほしい。画面の明るさを落として、負荷を下げれば、バッテリーを30%以上長持ちさせることができる。ただし、競合機種の「Dell Latitude 12 7000(7280)」は、標準のバッテリーで大幅ではないもののThinkPad X270より長時間バッテリーが持続する結果となっている。
電源アダプター
同梱されている45W(20V×2.25A)の電源アダプターは、USBのような専用のコネクタでThinkPad X270の左側に接続する。コンセントに接続するプラグは、2極プラグだ。コンセントに差し込む電源コードの長さは96.5センチ。電源アダプター自体のサイズは9.1×3.8×2.7センチ(長さ×幅×高さ)。ThinkPad X270に差し込むケーブルの長さは1.6メートルだ。つまり、ThinkPad X270は、コンセントから2.6メートル離れたところでも使える。なお、電源コードとケーブルを含めた電源アダプターの重量は、450グラム強だ。
結論
小型で持ち運び可能な万能なノートPCという観点で見ると、ThinkPad X270を上回るものを見つけるのは難しいだろう。内蔵のロールゲージと頑丈な外装によって、耐久性の高い製品となっている。12.5インチのディスプレイを搭載したThinkPad X270には、驚きの仕様が詰まっている。具体的には、ユーザーが取り換えられるメモリ、2.5インチのドライブベイ、スナップイン型ドッキングステーションのサポート、取り換え可能なリアバッテリーだ。現在、ノートPCのメモリは、はんだ付けされているものが多い。この全ての特徴は、小型の超薄型ノートPCではほぼ見られないものだ。
確かにThinkPad X270は、12.5インチノートPCに期待するサイズより大きく重い。だが、この仕様によって得られるメリットを考えれば堅実なトレードオフといえるだろう。
TechTargetがレビューに使用したモデルは1600ドル強と高額である。だが、Core i5プロセッサ、1080pディスプレイ、8GBのRAM、256GBのストレージというバランスの取れた構成であれば、約1200ドルで購入できる。お買い得品とは言わないが、搭載されている機能を考えると、適正価格だろう。6セル72Whのリアバッテリーにアップグレードすると、さらに重くなり厚みも増す。だが、バッテリーは文字通り1日持続するようになる。バッテリーをアップグレードすると、ThinkPad X270は、どのノートPCでも見たことがないほど長時間のバッテリー持続時間をたたき出す
総合的に判断して、ThinkPad X270はお薦めのノートPCといえるだろう。
長所
- 非常に優れたバッテリー持続時間(拡張6セル使用時)
- 取り換え可能なコンポーネントとスナップイン型ドッキングのサポート
- 優秀なキーボード
- 美しい1080pのディスプレイ
短所
- レビューに使用したモデルは高額
- 平均的なノートPCよりも厚みがある
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