正統派2-in-1の頂上決戦
徹底比較: 2017年モデルの「12.9インチiPad Pro」vs.「Surface Pro」、決め手は“どっちのOSが好きか”?(2/3 ページ)
端子、ボタン、スピーカー、カメラ
Surface Proは、microSDカードスロット、USB Type-A端子、Mini DisplayPort、充電用の「Surface Connect」端子を配置している。
12.9インチiPad ProはAppleの「Lightningコネクタ」を搭載している。Lightningコネクタと互換性のあるmicroSDカードスロットやフラッシュドライブの他に、AppleはLightningコネクタ用のHDMIアダプターも提供している。だが、こうした状況は全て、Surface Proの端子オプションと比べると煩わしさがある。
Surface ProにはハードウェアのWindowsボタンが組み込まれていないが、12.9インチiPad Proには相変わらずホームボタンが必要だ。このホームボタンは生体認証用指紋センサーとしての役割も兼ねる。Surface Proは顔認証に対応した正面カメラを搭載しており、こちらの方が若干便利といえる。
どちらのデバイスも、装着型キーボード用に設計された専用コネクターを側面に配置している。電源ボタンと音量ボタンも用意している。
Surface Proは、作業中に音楽を聴いたり、本体を近くに置いた状態で動画を視聴したりするのに申し分のないスピーカーを2個内蔵している。12.9インチiPad Proは、スピーカーが4個搭載していて、かなり大きな音を鳴らせる。専用オーディオシステムの代わりにはならないが、12.9インチiPad Proで動画を2人で視聴して聞きづらさを感じることはないだろう。
12.9インチiPad Proは1200万画素の背面カメラと700万画素の正面カメラを搭載している。Surface Proの場合は800万画素の背面カメラと500万画素の正面カメラを組み込んでいる。ピクセル数の多さや、フラッシュ、絞り値の大きさなどの要因により、12.9インチiPad Proの方がやや美しい写真を撮影できる。
スタイラスペン
Surface ProにはMicrosoftのスタイラスペン「Surfaceペン」を用意しており、価格は99.99ドル。一方、Appleの「Apple Pencil」は99ドルだ。その差は表面的な部分だけでは比べられない。というのも、大抵のiOSユーザーにとってスタイラスペンは不要だが、Windowsユーザーの場合は、ほぼ全員が必要になると考えられるからだ。
Windowsアプリケーションは、ほとんど例外なくマウスまたはトラックパッドで操作するように設計されているため、小さなボタンやフォームといったコントロールを多数組み込んでいる。このような画面内の非常に小さなアイコンを指先で使うのは容易ではない。そのため、代わりの手段としてSurfaceペンが必要になる。一方、iOSアプリは全て指先で操作するように最初から開発されている。
とはいえ、感圧式のSurfaceペンが用意されていることは、タブレットに書き込みたいSurface Proユーザーにとってありがたい。また、MicrosoftもSurfaceペンの利用機会を増やせるように取り組んでいる。このことは、同社が「Webノート」を「Windows 10」の標準Webブラウザである「Microsoft Edge」に組み込んでいる動きなどからも分かる。
Apple Pencilについては12.9インチiPad Proユーザーにとって悪い話ばかりではない。ディスプレイが大きければ、それだけ絵を描いたりスケッチしたりするときの操作感も向上する。それにApple PencilはSurfaceペンと比べて遅延が少ない。
パフォーマンス
Surface ProはIntelの第7世代デュアルコア「Core」プロセッサを採用している。価格に応じて、2.6GHzの「Core m3」、3.5GHzの「Core i5」、4.0GHzの「Core i7」のモデルを提供している。
12.9インチiPad ProはAppleの「A10X Fusion」プロセッサしか選べない。そのコア数は6基で、パフォーマンスタスクには2.38GHzのコア3基を使用し、負荷の低いアプリの実行にはもっと低速で省電力なコア3基を使用する。
Primate Labsのベンチマークアプリ「Geekbench 4」を使用すると、Core m3モデルのSurface Proは12.9インチiPad Proと比べてかなりスコアが低くなる。Core i5モデルも12.9インチiPad Proには匹敵しない。Core i7モデルは12.9インチiPad Proをパフォーマンスで上回っている。
とはいえ、日常用途におけるデバイスの実際のパフォーマンスを評価する手段として、ベンチマークが最善だとは考えていない。例えば、Core m3モデルのSurface Proを使って「Microsoft Excel」を開いたときにかかる時間は、12.9インチiPad ProでAppleの表計算ソフト「Numbers」を開いたときとほぼ同じだ。高速プロセッサが強みになるタスクは確かに存在する。だがGeekbench 4のスコアを見て、12.9インチiPad Proの方が何をするにもSurface Proより50%高速だと考えるべきではない。
Surface Proは4GB、8GB、16GBのRAMを構成できる。一方、12.9インチiPad Proは4GBのオプションのみとなっている。Windowsとその関連アプリは、iOSとそのサードパーティーアプリよりも多くのRAMを必要とするため、OSを超えてRAMの量を比較するのは簡単ではない。例えばWindowsの場合は、RAMが4GBあれば辛うじて足りているといえる。8GBなら豊富で、16GBだと途方もない量となる。対して、iOSデバイスの場合はRAMが4GBもあれば多過ぎるほどだ。
12.9インチiPad Proの基本モデルには64GBのストレージが付属する。価格が高くなっても構わなければ、256GBまたは512GBまで容量をアップグレードできる。Surface Proの基本モデルは128GBのストレージを内蔵しており、256GB、512GB、1TBまで増やすことができる。Surface Proの方が優位だが、容量を1TBまで増やすと3000ドル近く掛かる。
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