著名なストレージベンダーの見解も解説
SSDにはファイバーチャネル ベンダー11社調査で分かったフラッシュストレージの実態(3/3 ページ)
中堅市場を魅了するイーサネット
Evaluator Groupのラス・フェローズ氏
企業にデータストレージ情報を提供するEvaluator Groupでシニアパートナー兼アナリストとして働くラス・フェローズ氏によると、Tegile Systemsのフラッシュユーザーの間では、イーサネットベースのストレージネットワークが優勢だという。これは、同社の主要ターゲットがミッドマーケット(中堅企業の市場)であることにも起因する。最大の差別化要因は、Tegile Systemsが、全てのストレージシステムでファイバーチャネル、iSCSI、NFS(分散ファイルシステム)、CIFS/SMB3(ファイル管理プロトコル)を利用可能としていることだ。
Tegile Systemsでマーケティング部門のバイスプレジデントを務めるロブ・カミンズ氏は、同社の顧客の70%がフラッシュベースのシステムに移行する前にイーサネットでのストレージネットワークを使用していたと見積もっている。15%はファイバーチャネルを継続して使用し、残りの15%は10GbEのiSCSIに移行するという。
SolidFireのジョージ・クランプ氏
当初SolidFireがターゲットにしていたのは、IPのみのインフラを使用して、新しいデータセンターを保有する大規模なクラウドプロバイダーだった。そのため、同社がファイバーチャネルを追加したのは、つい2016年のことである。そう語るのは、Storage Switzerlandの創設者で代表を務めるジョージ・クランプ氏だ。
Evaluator Groupのフェローズ氏は、メールで次のように補足している。「これらのベンダーのシステムは比較的小規模であるため、iSCSIを使用しても、処理が低速にならない。というのも、これらのシステムは、4~10台の端末で構成するプールとしてアクセスされる前提のものだからだ。SolidFireはシステム拡張の際に、各端末に16Gbpsファイバーチャネルや10GbEのリンクが2つ必要になることはない」
SolidFireのオールフラッシュアレイは、クライアントとの接続とノート間の通信の両方でiSCSIを利用できる。また、大半の顧客は、10GbEのToR(top of rack)スイッチを使用して、ストレージアレイに接続された仮想化ホストや物理サーバにiSCSIを直接導入している。そう語るのは、SolidFireでクラウドアーキテクトを務めるジェラミア・ドゥーリー氏だ。
顧客はネットワークを簡略化して、単一の10GbEファブリックを使用して、データとストレージのトラフィックに対応しようとしているとドゥーリー氏は言う。ファイバーチャネルを使用している同社の顧客も、ファイバーチャネルへの投資を拡大したり、ファイバーチャネルをアップグレードしたりすることは考えていないと同氏は指摘する。
「何よりも、10GbEのiSCSIは、当社が全ての顧客に推奨する主要デザインだ」(ドゥーリー氏)
その他のストレージベンダー
他のフラッシュストレージベンダーは、特定のものを強く推奨することをためらい、ファイバーチャネルとイーサネットを利用できる。そして、多くのベンダーは、顧客の環境に応じてアドバイスを提供することをいとわない。だが、特定のストレージネットワークの設定は支持していない。
「既存のインフラで必要なパフォーマンスを発揮できるなら、既存のインフラを取り除くように伝えることは毛頭ない」とNetAppのウェルケ氏は言う。
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