ユーザーはどうすればいいのか
Windows 10にしたらマルウェア対策ソフトが動かない? その仕組みと対処方法
Windows 10でサードパーティー製マルウェア対策ソフトウェアが起動しない? 本稿ではマルウェア対策ソフトウェアがブロックされる仕組みと、この問題の解決方法を取り上げる。
Microsoftが「Windows 10」でサードパーティー製マルウェア対策ソフトウェアをブロックし、ユーザーにMicrosoftの「Windows Defender」の利用を強いているとして、Kaspersky Labは2017年6月に苦情を申し立てた(同年8月に両社は新たな取り組みにより問題を解決することで合意した)。Windowsシステムでマルウェア対策ソフトウェアがブロックされているかどうかを確かめ、この問題を解決するには、ユーザーはどうすればよいだろう。
現代のマルウェア対策ソフトウェアは長年に渡って、OSが提供しない保護をエンドポイントに提供してきた。自社のエンドポイントを保護するために20年以上同じマルウェア対策ソフトウェアを利用しているユーザーや企業もある。そのため、マルウェア対策ソフトウェアには、非常に堅牢(けんろう)なユーザー基盤がある。
悪意のある攻撃者がエンドポイントでプログラムを実行すると、エンドポイントのセキュリティが侵害される恐れがある。そこで、マルウェア対策ソフトウェアが必要になる。マルウェア対策ソフトウェアは、悪意のある挙動や兆候を監視する。こうした挙動や兆候は、OSでは保護できない可能性がある。セキュリティの監視機能が別にあれば、OSとは別の保護層をエンドポイントに追加できる。
当初、Microsoftはこのような保護を用意していなかった。この欠けている部分を補いユーザーを保護するためにKaspersky Lab、McAfee、Symantecなどが堅牢なマルウェア対策ソフトウェアを提供してきた。ただ、時折、マルウェア対策ソフトウェア自体が攻撃されることがあった。そのため、Microsoftはマルウェア対策ソフトウェアの管理方法を改善する必要に迫られた。
2013年にリリースした「Windows 8.1」から、Microsoftはマルウェア対策ソフトウェアを保護する機能を導入した。これによってMicrosoftは同社のOSに変更を加えたため、独立系のマルウェア対策ベンダーは自社の顧客を保護するためにマルウェア対策ソフトウェアをアップデートし、Microsoftが定義した要件に従うことになった。Kaspersky Labはこれにより競争が制限される可能性を指摘し、Microsoftに独立系のマルウェア対策ソフトウェアベンダーと適切に連携するように変更を加えるよう求めていた。
Windowsがマルウェア対策ソフトウェアをブロックしているかどうかは、Windowsの「アクションセンター」のセキュリティ設定を確認するか、マルウェア対策ソフトウェアの管理コンソールを直接実行して、Windowsでマルウェア対策ソフトウェアが無効になっているかどうかを確認することで分かる。利用しているマルウェア対策ソフトウェアがブロックされているか、無効になっている場合、最新のソフトウェアを正しくインストールする必要がある。そうすれば、マルウェア対策ソフトウェアはWindowsで正常に利用できるようになる。
利用しているマルウェア対策ベンダーに相談し、そのマルウェア対策ソフトウェアが最新バージョンのWindowsでサポートされているかどうか確かめる必要がある。Microsoftは一般消費者向けマルウェア対策ソフトウェアベンダーの一覧を用意している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
“攻撃者優位”なサイバーセキュリティ、全ての「穴」をふさぐ方法とは? -
製品資料
実際に悪用される脆弱性は4%前後 優先的に対処すべき脆弱性を把握するには? -
製品資料
HubSpotの機能を拡張する法人データ活用法 -
製品資料
面倒で非生産的な「名寄せ」作業 高精度&高効率に実施するには? -
製品資料
名刺管理には「その先」がある 成果のでない営業活動から脱却する秘訣
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
ISMSの“コンサル丸投げ”が招く数千万円の無駄 NTTドコモビジネスの脱出劇
-
2
「VMware離れ」は本当か 3000社がVCF 9にかじを切った現実的な理由
-
3
「Microsoft 365」が乗っ取られる 跡形もなくMFAを破る手口
-
4
Netflixのバックエンドは「ほぼJava」 3000超のアプリを支える開発基盤の裏側
-
5
レガシーコードを捨てJavaで勘定系を再定義 ソニー銀行、フルクラウド化の全容
-
6
「0.3秒のスピード顔認証」の入退室管理が社員に好評 事例に学ぶオフィス改革
-
7
マンガで解説:KSK2稼働で何が変わる? 税務調査の高度化に備えるデータ管理
-
8
脱VMwareに待った? AI基盤を掲げるBroadcomの思惑と情シスが直面する新コスト
-
9
なぜ人はいるのにDXが進まない? ライオンも直面した“老害”レガシーシステム
-
10
生成AIの7割が「別画面・コピペ運用」 “導入”は進んでも定着せず
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
2
AIが「わざわざ使うツール」になっていない? 業務で自然に使う導線にする秘訣
-
3
財務・会計はAI活用でどう変わる? 調査で見えた変革の道筋
-
4
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
5
「脱Excel」か「Excel快適化」か? 現場にやさしい業務改善の進め方
-
6
「結局、一部の人しか使わない」 AI活用が業務に定着しない根本的な理由
-
7
コスト分析で見る「デバイス復旧」の代償 損失額から導きだされた投資戦略とは
-
8
Macの安全神話は崩壊? 最新の脅威動向から見えた攻撃のトレンドと有効な対策
-
9
ゼロトラストにおける「IDaaSの課題」と補完すべき重要機能とは?
-
10
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー