適切なデバイス選定の参考に
「iPhone」「iPad」だけじゃない、仕事で使える主要9社のスマホ/タブレットを比較(2/2 ページ)
LG Electronics
LG Electronics(以下、LG)の注目すべきスマートフォンの1つは「LG V30」(国内ではストレージ容量増加版の「V30+」を販売)だ。6型の有機ELディスプレイ「FullVision」を搭載し、解像度は2880×1440ピクセル。破損耐性の高いCorningの強化ガラス「Corning Gorilla Glass 5」を採用し、ワイヤレス充電を利用できる。デュアル構成のアウトカメラ、SoCのSnapdragon 835、4GBのメインメモリ、64GB(V30+は128GB)のストレージを搭載する。
業務用タブレットとして企業に支持されているタブレットには「LG G Pad X II 10.1」(国内未発売)がある。ディスプレイは10.1型で、解像度は1920×1200ピクセル。SoC「Snapdragon 617」(MSM8952)、6000mAhのバッテリーを搭載する。
LG製品を購入する際は、LGのセキュリティ機能群「LG GATE」(Guarded Access To Enterprise)の利用が可能な製品を選ぶといい。LG GATEはMDM機能の他、データ暗号化や仮想プライベートネットワーク(VPN)などのセキュリティ機能を提供する。
LGは法人向けのサポート窓口を用意し、各種のサービスを提供している。
Microsoft
Microsoftのモバイル事業の行方は不透明な状況にあるにもかかわらず、公式サイトには同社のモバイルOS「Windows 10 Mobile」搭載スマートフォンである「Lumia」シリーズがいまだに掲載されている。今後の方針は定かではない。Lumiaブランドのスマートフォンのうち、最も新しいのは「Lumia 950」シリーズ(国内未発売)だ。
Microsoftは今後、スマートフォンのハードウェアやWindows 10 Mobileの新機能の開発に注力しない方針を明らかにしている。そのため法人顧客にとって、Microsoftや他社製のWindows 10 Mobile搭載スマートフォンを購入する動機は、ほとんどない。
タブレットの「Surface Pro」については、状況が全く異なる。Surface Proは高性能で柔軟性に富むタブレットの1つだ。12.3型ディスプレイと、プロセッサは「Core m3」「Core i5」「Core i7」のいずれかから選択できる。
メインメモリは最大16GB、ストレージは最大1TBだ。Surface ProはWindows 10 Proを搭載するので、標準のMDM機能を使用できる他、Windows管理システムを使って管理できる。
Surface Proは顔認証機能「Windows Hello」を利用でき、バッテリーは13時間以上の動画再生が可能。スタイラスペン「Surface Pen」(別売)を利用できる。最新のSurface Proには名前に数字が付いていないが、「Surface Pro 4」に取って代わるMicrosoftの次世代タブレットだと位置付けられている。MicrosoftはSurface Proの法人向けモデルも提供している。
MicrosoftはSurface Proに関して、企業の規模や種類にかかわらず、法人のサポートに力を入れている。業務用モバイルデバイスの購入を検討中の企業は、Microsoftの営業部門に電話またはオンラインフォームで問い合わせるなり、Microsoft店舗に出向くなり、販売代理店に問い合わせるなりするといい。Microsoftは法人顧客向けに、各種の情報やSurface Proデバイスのサポートを提供するための専用リソースを用意している。
Samsung Electronics
本稿で取り上げたAndroidデバイスベンダーのうち、法人顧客のサポートに最も熱心なのはSamsung Electronics(以下、Samsung)のようだ。AppleやMicrosoftに対抗し、職場にモバイルデバイスを導入するための各種リソースや情報を提供している。この戦略の一環として、Samsungは法人向けサイトにおいて、企業向けの各種製品とともに企業向けスマートフォンとタブレットを掲載している。いずれも「Galaxy」シリーズの製品だ。
Samsungの企業向けスマートフォンの中で、特に広く支持されているのは「Galaxy Note8」だ。企業版の「Galaxy Note8 Enterprise Edition」(国内未発売)があり、プロセッサは2.35GHzのクアッドコアを含むオクタコア構成で、6.3型ディスプレイ(解像度は2960×1440ピクセル)、6GBのメインメモリ、64GBのストレージを搭載。無線通信を使ったファームウェア配信機能「E-FOTA」(Enterprise Firmware Over-the-Air)と、セキュリティ機能「KNOX」が利用できる。
もう1つビジネスフレンドリーのデバイスとして挙げられるのは、超薄型で超軽量のAndroidタブレット「Galaxy Tab S3」(国内未発売)だ。9.7型のSuper AMOLEDディスプレイ、クアッドコアプロセッサ搭載SoC「Snapdragon 820」(APQ8096)、4GBのメインメモリ、最大32GBのストレージを搭載する。
Galaxy Tab S3にはスタイラスペン「Sペン」が付属し、外付けキーボード(別売)を利用できる。Galaxy Note8と同様、Galaxy Tab S3もKNOXを搭載する。
Samsungは、あらゆる規模の法人顧客に対してサポートを提供している。このサポートの一環として、同社は製品や業種別の情報を提供するためのリソースセンターを用意している。
ソニーモバイルコミュニケーションズ
ソニーモバイルコミュニケーションズ(以下、ソニー)はAndroid搭載スマートフォンとタブレットを「Xperia」シリーズとして販売している。ただし同社のWebサイトでは、Xperiaシリーズのデバイスを全てコンシューマー向け製品として扱っており、どのモデルが業務利用に適しているかに関する記載は見当たらない。それでもソニーは、あらゆる規模の法人顧客をサポートする方針ではあるようだ。
製品ごとの違いが分かりづらいが、業務用スマートフォンとして人気が高まりつつあるのは「Xperia XZ Premium」だ。5.5型の4K(3840×2160ピクセル)解像度ディスプレイを業界に先駆けて搭載し、4K動画の録画ができる。プロセッサは2.45GHzのクアッドコアを含むオクタコア構成。3230mAhのバッテリー、4GBのメインメモリ、64GBのストレージを搭載。ストレージはmicroSDメモリーカードで256GBまで拡張可能だ。Bluetooth 5.0に準拠し、現在Google以外で「Android 8.0 Oreo」を搭載する数少ないAndroidデバイスの1つだ。
薄型で軽量のタブレット「Xperia Z4 Tablet」も業務利用に適している。10.1型ディスプレイを搭載し、解像度は2560×1600ピクセル。オクタコアプロセッサ搭載のSoC「Snapdragon 810」(MSM8994)を採用し、3GBのメインメモリ、32GBのストレージを搭載。ストレージはmicroSDメモリーカードで128GBまで拡張可能だ。ソニーが独自に追加した機能に加え、画面分割といったAndroidの基本機能を利用できる。
ソニーは、法人顧客がスマートフォンやタブレットを管理するためのリソースを各種用意し、セキュリティやデバイス管理に関する情報、法人向けデバイス管理ソフトウェア「Xperia Configurator」などを提供している。
Huaweiと同様、ソニーは法人顧客へのモバイルデバイスの販売に、それほど積極的ではないようだ。ソニーは法人顧客が製品を購入する場合の手順を明確に示さず、販売元の紹介にとどめている。
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