脅威に対して先手を打つ
Windows 10のセキュリティ対策に限界は? リスクを軽減するツールを紹介
組織のニーズを理解して、パッチ管理やドメインパスワードポリシーといった複数の重点分野に照準を絞ることで、「Windows 10」のセキュリティ問題に先手を打つことができる。
「Windows 10」は耐久性の高いOSだが、セキュリティの懸念と無縁ではない。マルウェア感染、フィッシング、ソーシャルエンジニアリング攻撃、リモートからの脆弱(ぜいじゃく)性の悪用など、OSを危険にさらす要素は数多くある。
MicrosoftはWindowsをリリースするごとにセキュリティ強化策を講じてきた。それでもありとあらゆる条件が絡み、ビジネスニーズが進展する中で、IT部門はWindows 10のセキュリティ対策に関して先手を打った対策を講じ、強固なパスワードや定期的なWindowsの更新にとどまらず、予防に重点を置いたアプローチを取る必要がある。それは適切なテストと、セキュリティイベントを発生直後(できるだけ早く)に発見して阻止することとの組み合わせから始まる。ITプロフェッショナルにとっては、会社で何が求められているかを理解し、ギャップを見つけて対応が必要な分野を見極めることが大切だ。
Windows 10の市場シェアが増大を続ける中で「効果的なWindows 10のセキュリティ対策を構築するためには何が必要か」をITプロフェッショナルが理解しておくことの重要性は一層強まる。
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「Windows 10」のセキュリティ対策についてもっと詳しく
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「Windows 10」を賢く使う
Windows 10がリスクにさらされる場面
Windows 10システムの守りを固める前に、ITプロフェッショナルはまず、危険にさらされる筆頭分野を把握して、それが自社のニーズやリスク許容度にどう当てはまるかを知る必要がある。エンドポイントで何が起きているかを調べる出発点としては、調査レポート「Verizon Data Breach Investigations Report」が役に立つ。2018年版では、攻撃の発生源として以下のような分野にスポットを当てている。
- 情報流出の73%は外部から仕掛けられた
- マルウェアの92.4%は電子メールが感染経路として使われた
- 情報流出の68%は発見までに数カ月以上かかっていた
モバイルやクラウドも含めた組織のネットワークにまで目を向けると、Windows 10のセキュリティ対策には以下も含まれることに気付くだろう。
パッチ管理
Windowsや「Office」の更新だけでなく、Javaや「Adobe Acrobat Reader DC」といったサードパーティーソフトウェアの更新も含まれる。
フルディスク暗号化
Microsoftの「BitLocker」の他、SymantecやWinMagicといったベンダーのエンタープライズ向け製品が利用できる。
ドメインパスワードポリシー
ワークステーションとサーバおよびアプリケーション、データベース、さらには非Windowsシステム間を横断する一貫性が求められる。パスワードは全般的な一貫性を通じてのみ正しく管理できる。
Webコンテンツフィルタリング
これによってIT部門はセキュリティポリシーを徹底させ、組織の社内ルールに従うことができるだけでなく、マルウェア感染のリスクを最小限に抑えることができる。Barracuda Networks、WatchGuard Technologies、OpenDNSといったベンダー各社の製品はその助けになる。
適切なマルウェア対策
Cylance、Endgame、Webrootといったベンダーの製品/サービスを利用して、最先端の脅威に対抗する。
ローカルファイルとデータへのアクセス
これはエンドポイントからのデータ流出防止と、SymantecやSkyhigh Networksといったベンダーのクラウドアクセスセキュリティブローカー(CASB)を通じて、IT部門がコントロールできる。
システムログ、アラート、相関関係
セキュリティ対策としては見過ごされがちだったり実装されていなかったりする場合もあるが、IT部門が正しく使えばセキュリティ製品の価値を大きく高めることができる。LogRythm、Sumo Logic、AlienVaultなどのベンダーがある。
適切な脆弱性テストと侵入テスト
これには例えばRapid7の脆弱性スキャナー「Nexpose」のような商用ツールや、ElcomSoftのパスワードクラッキングツール、Lucy Securityの電子メールフィッシングプラットフォームなどが含まれる。
Windows 10の内蔵ツール、ユーザー、アウトソーシング
「Device Guard」「Windows Defender Exploit Guard」「Windows Hello」のようなWindows 10の最新セキュリティツールも、ITプロフェッショナルによるWindows 10のセキュリティ対策の支援となる。「Windows Security Baseline」は、IT部門がデスクトップセキュリティ基準に取り入れるべき素晴らしい基盤といえる。
ただし、IT部門がWindows 10のセキュリティ対策にどれだけの時間や予算や労力をつぎ込んでも十分ではない。ITプロフェッショナルが適切な措置を全て講じても、どこかでセキュリティインシデントや不正アクセスは発生する。IT部門に1つでもミスがあったり、注意散漫なユーザーや誤解したユーザーが1つ過ちを犯したりしただけで、セキュリティ問題が起きる。
従って、どんなWindows 10のセキュリティ機能を使うとしても、IT部門はユーザーに焦点を置くことが大切だ。つまり、ユーザーの認識を高めるための適切な研修を継続的に実施し、適切な心構えのためのセキュリティポリシーを文書化し、フィッシングやソーシャルエンジニアリングを通じたユーザー中心の弱点について定期的かつ継続的に検証する必要がある。
ITプロフェッショナルは「Windows 10端末のセキュリティニーズに対応する最善の選択肢の1つは、アウトソーシングかもしれない」という認識を持つ必要がある。ITプロフェッショナルは、システムのログ記録とアラート、ユーザーの啓発と研修、セキュリティ評価について、アウトソーシングを検討できる。
IT部門やセキュリティチームにとっての最大級の過ちは、全部自分たちでやろうと試み、セキュリティに関する全てについてエキスパートになろうとする点にある。ITプロフェッショナルは自分たちの限界を知り、優れたツールやベンダーを利用しなければならない。それによって、他人任せにできることをやって道に迷うのではなく、戦略的ITやセキュリティプロジェクトにもっと時間をかけることが可能になる。
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