ブロック、ファイル、オブジェクトの機能を併せ持つ
統合ストレージ製品ベンダー比較 Dell EMC、Hitachi、HPE、IBM、NetAppの特徴は(2/3 ページ)
オブジェクトストレージの統合
SAN、NAS、オブジェクトを組み合わせたエンタープライズストレージシステムが、Dell EMC、HPE、Hitachi Vantara、IBM、NetAppなどのストレージベンダーから発売されている。オブジェクトストレージゲートウェイはソフトウェアなので、オブジェクト機能を一度開発すれば、事実上は、ベンダーのストレージラインアップに含まれる全ての製品にこの機能を追加できる。
一部のベンダーは、クラウドゲートウェイ(オブジェクトゲートウェイ)をストレージに組み込んで、1つの製品にブロック、ファイル、オブジェクトの各ストレージ機能を全て持たせている。また、ストレージコントローラーを統合した個別のアプライアンスを用意して実現しているベンダーもある。
ただし、一般的なシステムがコントローラー、ストレージノード、ディスク、接続型ハードウェアのいずれかとラックの組み合わせの場合、オブジェクトストレージが2U(ユニット)製品で有効かどうかは問題ではない。重要なのは、オブジェクトストレージ製品と他のストレージ管理システムとの統合の度合いだ。この統合の度合いによって、データセンターのストレージシステムの一部としてオブジェクトストレージを扱えるかどうかが決まる。他にも、クラウドストレージの階層を自動階層制御システムの追加階層として扱えるかどうか、またローカルストレージに提供されるレプリケーション、重複排除、暗号化などの機能に対応するように構成できるかどうかにも、統合度合いは影響する。
では、さまざまなストレージベンダーがブロック、ファイル、オブジェクトの各ストレージの統合という課題にどのように取り組んでいるか、それぞれの製品を概説しながら見ていこう。なお、全ての製品や機能の包括的な説明を意図しているわけではないことには留意されたい。
Dell EMC
Dell EMCは「PowerMax」「Unity」「SC」「Isilon」「Data Domain」「ECS」などのストレージ製品ブランドで発売している。各ブランドは、現在もそれぞれ独立したチームによって製品開発が続けられている。そのため、オブジェクトストレージの機能実装はブランドの位置付けに応じて異なっている。HPEの「3PAR」基盤や「Nimble Storage」基盤も同様の体制で開発されている。
おわびと訂正(2018年7月20日13時40分)
記事内容に誤りがあったため、一部文言を修正しました。
Hitachi Vantara
同社の「Hitachi Content Platform」(HCP)は、さまざまなオブジェクトストレージに接続できる。それが、同一または異なるデータセンターのハードウェアで実行している分散ストレージ技術「Ceph」であっても、Amazon S3やCommvault Systemsの「Commvault」といった他のパブリックやプライベートクラウドベンダーのストレージであっても構わない。同社のストレージシステムが提供する、オブジェクト、ファイル、ブロック、ボリュームレベルでの複数ボリューム間の同期、自動階層制御、圧縮、暗号化といった機能は全て、クラウドボリュームでも使用可能だ。これらの機能を利用して、全てのストレージ階層を一元管理できるようになっている。
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